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タクシードライバーはブラックな仕事?(むしろ逆です)【優良企業の見つけ方も解説】
タクシードライバーは、ブラックな仕事なの?
転職で、ブラックなタクシー会社を避けるために必要なことは?
実際にドライバーをやってる人の本音が知りたい。
このようなお悩みに答えていきます。
記事を書いている私は、タクシー歴6年の現役ドライバーです。タクシー業界に身を置く私が、タクシードライバーがブラックだと感じるところや逆にホワイトだと感じるところについて解説します。
結論から言うと、タクシードライバーにはブラックな部分はありますが、全体的にはホワイトだと感じる部分が多いです。
本記事では、ブラックだと言われる企業に多い下記の特徴を基準にして、タクシードライバーがブラックかどうかを考察しています。
- パワハラ
- サービス残業
- 拘束時間が長い
- 給料がやすい
- 売上げノルマがある
- タクシードライバーがブラックだと感じるところと、ホワイトだと感じるところ
- 転職でブラックなタクシー会社を選ばないために、押さえておきたいポイント
- 現役ドライバーの体験談
ブログの筆者について
もしもあなたがブラック企業で疲弊しているなら、タクシー業界への転職をおすすめします。タクシードライバーという仕事はサービス残業という概念がありませんし、1人でする仕事なので人間関係に悩むこともありません。
とはいえ会社によっても事情は異なりますので、タクシードライバーに転職する場合には、専門の転職エージェントを使うようにしましょう。ドライバーズワークは、業界に精通したアドバイザーが、あなたの希望に合った求人を見つけてくれます。
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タクシードライバーはブラックな仕事?
タクシードライバーの仕事は、人によっては「ブラックだ」と感じる部分があるのは事実です。
人によってブラック企業の基準が違うと思いますので、一般的な「ブラック企業」の要素が、タクシー運転手にも当てはまるかどうかを表にしてみました。
ブラックな環境 | タクシー業界での有無 | 補足 |
---|---|---|
パワハラ | 無し | 私の周りではほとんどない。そもそもタクシー運転手は1人でする仕事なので、パワハラは起こりにくい。 |
サービス残業 | 無し | 歩合制のため、時間ではなく売上に対しての給料。そもそもサービス残業になりえない。 |
拘束時間が長い | 有り | 拘束時間が20時間程度と長い。ただし、休憩をとりながらの勤務であることと、法律で上限が決められている。 | 隔日勤務は
給料が安い | どちらとも言えない | 歩合制のため、売上が悪いと給料は安くなる。人によって給料に差がある。 |
売上ノルマ(足切り)がある | どちらとも言えない | ノルマに近い「足切り」があるタクシー会社がほとんど。ただし、普通に営業すれば達成できるので、ノルマというよりも「営業目標」に近い。 |
「拘束時間が長い」がタクシードライバーにあてはまりますね。
隔日勤務という働き方を選択すると拘束時間は長いですが、以下のように法律で定められた拘束時間内で運用されています。長時間労働が続くと事故につながりやすいので、拘束時間は厳密に上限が設けられているんですね。「休息するのも仕事のうち」という感じです。
勤務形態 | 1ヶ月の拘束時間 | 1回の乗務の拘束時間 |
---|---|---|
隔日勤務 | 262時間 | 21時間以内。勤務を終えたら、20時間以上の休息が必要。 |
日勤(昼・夜) | 299時間 | 基本は13時間以内。延長しても16時間が限度 |
隔日勤務は、働いた翌日は必ず休みになります。1ヶ月の休日は18日前後と多いのも特徴です。なので、「慣れれば楽だし、自分の時間がたくさん持てる」と言うドライバーもたくさんいます。
隔日勤務という働き方については、以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方は以下も読んでみてください。
一般企業の拘束時間の長さと、タクシードライバーのそれとでは、意味合いが違うとも思います。「やることが多すぎて毎日長時間労働になってしまう…」ということはタクシーの場合は皆無ですからね。
ですので、私は総合的にタクシー運転手という働き方はホワイトな部分が多いと思っています。
前職のアパレルとの比較(体験談)
ちなみに私は、タクシードライバーになる前はアパレル店員でした。タクシー業界との比較として、参考までにアパレル業界のブラック度を表にしてみました。
ブラックな環境 | アパレル業界での有無 | アパレル販売員 |
---|---|---|
パワハラ | 有り | 実際に受けたことがある。 |
サービス残業 | 有り | サービス残業が多かった。 |
拘束時間が長い | 長め | 10~12時間くらいが普通。 |
給料が安い | 有り | 能力給で上がりにくい。 |
売上ノルマ | 有り | 明確な「ノルマ」はないが、上司からの圧力があり、実質的なノルマとなっていた。 |
私の経験上は、アパレル販売のときのほうがタクシードライバーをやっている今に比べてブラック度は高かったですね。
特に感じるのは、アパレルは仕事量と給料がつり合わないこと。「残業はゼロにしましょう」と会社から言われても仕事量は変わらず。しかしタイムカードなどは短めに切らなければならない…。結果、サービス残業になるところがキツかったです。
それに対してタクシードライバーは歩合制なので、売上を上げた分が給料に反映されます。仕組み的にサービス残業にはなり得ません。
仕事量についても、ドライバーの仕事さえやっていればいいので、仕事を抱えこむことはないです。「仕事を家にも持ち帰る」というのが物理的に無理ですからね。
タクシードライバーをやっている今の方が、アパレル販売員をやっていたときよりもホワイトな環境だと断言できますね。
状況によっては「ブラックだ」と感じるタクシー業界の制度
タクシードライバーは全体的にホワイトだと主張してきたのですが、1つだけ状況によっては「ブラックだ」と感じる要素があります。
それは、売上がある一定の金額に達しない場合に、給料が安くなるところです。この基準のことを「足切り」と呼びます。
売上が足切りを達成できないと、給料が安くなる
タクシー業界では1日の売上金額に対して、「足切り」という基準が設けられている会社が多いです。
売上ノルマに近いものですが、売上が足切りに達しないと、ドライバー自身の収入が下がるという実質的な損失があります。
足切りが達成できなかったときのペナルティーはタクシー会社によって様々ですが、私の所属しているタクシー会社では、次のようなペナルティーがあります。
- 足切りを達成できなかった日は歩合率が下がる
- ボーナスが減る
少し脅かしてしまいましたが、そんなに不安になることでもありません。
私が働いているタクシー会社では、足切りは日勤で15,000円に設定されていますが、普通に営業していれば達成できる金額です。
ただしコロナ渦のような状況では、15,000円の足切りも達成できない日があり苦労しましたが…。そういった特殊な状況でもない限りは、足切り達成は誰でも「できて当たり前」の基準ですので安心してください。
それでも「ノルマは嫌だ…」という方は、固定給の割合が高い会社を選びましょう。給料の話は会社に直接聞きづらいと思いますので、タクシー専門の転職エージェントであるドライバーズワークを利用することをおすすめします。
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タクシードライバーがホワイトだと感じるところ
タクシードライバーがホワイトだと感じるところは、4つあります。
- 売上げが直ぐにが給料に反映される
- サービス残業がない
- 福利厚生が充実している
- 仕事の持ち帰りがない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
売上げが直ぐに給料に反映される
タクシードライバーの給料は、売上げから給料が計算されています。
タクシードライバーの給料は歩合制が基本になっており、歩合給の計算方法は下記のとおりです。
売上×歩合率=歩合給
タクシー会社によっては、この歩合給に手当てや固定給がプラスされることがあります。
アパレル時代は能力給だったため、一年ごとに査定があり、その年の評価が高くても給料に反映されるのは翌年です。
その点でタクシードライバーは、売上が良ければ直ぐに給料に反映されるところはホワイトだといえます。
タクシードライバーの歩合制について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
サービス残業がない
タクシードライバーの給料は時給ではなく歩合給なので、「サービス残業」という概念すらありません。
給料は、時間に対する対価ではなく、売上に対する対価だからです。
具体的にいうと、同じ1時間でも売上が2,000円のときよりも5,000円のときのほうが稼げていることになります。
勤務の終わり際に会社から仕事を頼まれたとしても、その仕事の分売上があるため、給料が上がるということですね。これが一般企業の場合は、「みなし残業代」の範囲内だと1円にもならなかったりします。
タクシードライバーは、そもそもサービス残業にはなり得ない点は本当に働きやすいと感じています。
福利厚生が充実している
タクシードライバーは、福利厚生が充実しているという点でもホワイトに感じます。
タクシー会社では、一般企業と同じように社会保険や有休制度があったうえで、次のような福利厚生があります。
- 二種免許取得費用の免除
- 保証給制度
- 売上向上キャンペーン
- 仮眠室・浴室
- 社員寮
慢性的な人材不足であるタクシー業界では、未経験者でもタクシードライバーとして働きやすいように、福利厚生を充実させています。
タクシー業界の福利厚生について詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
仕事の持ち帰りがない
タクシードライバーは仕事を持ち帰ることができません。
タクシードライバーは、お客様を目的地まで送ることが仕事ですから当たり前ですよね。お客様を目的地に送り届けたら、そこで仕事は終わります。あとはその繰り返しです。
一般的なサラリーマンは、休日に資料作成などの仕事をすることがあるかと思います。また、物理的な仕事を持ち帰らないまでも、「頭の中は仕事のことでいっぱい」という場合も多いことでしょう。
タクシードライバーなら、そのようなことは一切ありませんので、休日は心も体も自分の好きなことに時間を使えます。
タクシー業界はブラックな業界?
前の章で、「タクシードライバーという働き方にブラックな要素は少ない」という点について書いてきましたが、業界自体もブラックな要素はほとんどないと私は考えています。
理由は、タクシー会社の運行管理は、法律に基づいて厳密に行われているからです。
タクシー会社には必ず国家資格である運行管理者が置かれ、その管理者が各ドライバーの運行状況を管理しています。
また、ドライバーの拘束時間や休息時間についても、法律で定められていてます。
タクシー会社への監査もあり、引っかかるとタクシー会社には稼働停止などのペナルティーが課されることになってしまいます。
運転手が働きやすいように環境を整えることは、タクシー会社にとって義務であり、事故が減ることで会社の利益にも繋がることになるということですね。
タクシー業界は、このような構造的な理由から、ブラックな働き方にはなりにくいといえます。
ブラックなタクシー会社を選ばないために確認すべきこと
ここまで、タクシードライバーという仕事は職業的にも業界的にもブラックな要素は少ないという話を書いてきました。
とはいえ、会社によって状況は様々ですので、中にはブラック企業も存在するかもしれません。そこで、ここではブラックなタクシー会社を選ばないためのコツについて紹介します。
結論、下記5つを満たしているタクシー会社であれば、ブラックな会社である可能性はかなり低いです。
- 二種免許取得費用の免除がある
- 新人研修がある
- 保証給制度がある
- 自分にあった勤務形態がある
- 無線配車の実績がある
ブラックなタクシー会社を避けるためには、上記を確認するようにしましょう。
こうした条件について、求人情報に詳しく書いていない場合も多くあります。そうした場合、採用試験を受ける会社に直接聞きづらい方も多いでしょう。
ですので、タクシー専門の転職エージェントがあるので、業界未経験の方はこういった会社を利用するのが安心です。
例えばドライバーズワークは、業界に精通したアドバイザーが、あなたに合った条件のタクシー会社を見つけて提案してくれます。タクシー転職で損をしないためにも、以下のリンクから登録だけでもしておきましょう。
上記で解説した制度について、詳しく解説していきます。
二種免許取得費用の免除がある
タクシードライバーになるためには、二種免許を取得する必要があります。二種免許とは、「業務として運賃をもらって運転する」場合に必要な運転免許です。
二種免許取得のための費用はタクシー会社が全額負担してくれることが多いですが、たまにこういった制度がない会社もあるので、未経験の方は注意しましょう。
ただし、二種免許取得費用を免除する条件がある場合があります。例えば、「2年間連続して勤務すること」のような感じですね。この条件もあわせて確認するようにしましょう。
二種免許について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
新人研修がある
大手タクシー会社を中心に、新人研修に力を入れているタクシー会社は狙い目です。
タクシードライバーとしてデビューするまでに身につけなければならないことが沢山あります。例えば以下のようなものです。
- 地理
- 安全運転
- 法令
- 接客
- 機器操作
タクシードライバーとして独り立ちするには、最低でもこれだけ身につけなければなりません。
新人研修が充実しているタクシー会社なら、一人乗りデビューまでがスムーズになるはずです。
保証給制度がある
タクシー業界では、乗務開始後の数ヶ月間の給料を保証してくれるタクシー会社が多いです。
保証給があると、その期間は売上を上げることよりも、地理を覚えたり流し方を覚えたりすることに力を入れることができます。
保証給の金額・期間は、タクシー会社によって様々ですが、目安としては次のとおりです。
保証額:23~40万円
保証期間:3~12ヶ月
タクシー会社を選ぶときは、まずは保証給があるかどうか確認をしましょう。
タクシードライバーの保証給制度について詳しく知りたい方には、以下の記事も読んでみてください。
自分にあった勤務形態がある
タクシー運転手は、勤務形態によっては生活パターンが不規則になってしまう場合もあります。ですので、自分に合った勤務形態があるタクシー会社を選ぶことがとても大切です。
どんなにホワイトなタクシー会社でも、自分に合わない勤務形態を選ぶと仕事がブラックに感じてしまうからです。
例えば、夜起きていることができない体質の人が夜勤を選んでしまうと、起きていること自体が苦痛になります。その結果、居眠り運転で事故をし起こしたり、接客トラブルで負のスパイラルに陥ることになってしまいます。
自分にあった勤務形態を選ぶためには、まずはタクシードライバーの勤務形態を知ることから始めましょう。
以下の表は、勤務形態ごとの勤務時間と給料の目安です。タクシー会社や、働くエリアによって異なりますが、多くのタクシー会社が以下のようなパターンになるはずです。
勤務形態 | 働く時間帯 | 勤務時間 | 給料の目安 |
隔日勤務 | 8時~翌4時 | 20時間 | 25~43万円 |
夜勤 | 18時~4時 | 10時間 | 30~48万円 |
昼勤 | 7時~17時 | 10時間 | 24~32万円 |
昼夜勤 | 昼勤と夜勤を交互に繰り返す | 10時間 | 25~36万円 |
自分のライフスタイルに合った勤務形態が分かったうえで、タクシー会社の求人を確認してみることをおすすめします。「何が自分に合っているのかわからない」という場合には、タクシー業界専門の転職エージェントに相談するのもありです。
私のおすすめはドライバーズワークです。完全無料で使えますので、以下のリンクから登録だけでもしておくことをおすすめします。
勤務形態については、以下の記事でも詳しく解説しています。
無線配車の実績がある
無線配車に実績があるタクシー会社は、安定して稼げる基盤が整っていることが多いです。無線配車が入りやすいタクシー会社は、新人の方でも集客に困らないからですね。
タクシーの営業方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 流し営業:タクシーを走らせて、手を挙げのお客さまを乗せる。
- 無線配車:注文のお客さまの情報が、タクシーに入ってくるかたちで受注する。
- 付け待ち:駅やホテルなどのタクシー乗り場でタクシーを停めて、乗車を待つ。
上記3つの営業方法の中でも、無線配車はタクシーに勝手に配車データが入ってくるため、新人の方でも容易に集客できます。
タクシードライバーにとって最も辛いのは、乗車がない時間が続くことです。
無線配車に実績があるタクシー会社のほうが、コンスタントに乗車が続き、「働くのが辛い」といった状態になりにくいでしょう。
まとめ
6年間タクシードライバーを続けている私の感想としては、他の業種に比べてブラックな面は少ないです。
隔日勤務では1回の勤務時間が長くなってしまいますが、それでも自分の裁量で休憩を挟みながら仕事もできますし、長時間働く苦痛というのはありません。
唯一、コロナ禍の時のような特殊な状況下では、歩合給を稼げず収入が減ってしまうというデメリットがあります。この点を除けば、サービス残業や仕事の持ち帰りは起こり得ませんし、1人で仕事をするので人間関係に悩むこともありません。
アパレル店員として心身をすり減らしていた私にとっては、とても「ホワイトな労働環境」だと感じています。
とはいえ、会社によっても勤務条件や制度なども変わりますので、自分に合ったタクシー会社を見つけるのが一番です。業界未経験の方なら、転職の際にはタクシー専門のエージェントを使うようにしましょう。
ドライバーズワークなら、タクシー業界に精通したアドバイザーが、あなたに合った働き方ができるタクシー会社を提案してくれます。どなたでも無料で使えますので、以下のステップで登録してみましょう。
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ここまでやれば、あとはドライバーズワークにお任せでオッケーです。
自分自身で求人応募もできますし、担当者から非公開求人を紹介してもらうこともできます。
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タクシー業界に転職した体験談は、以下の記事にもまとめていますので、こちらも参考にされてください。