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ドライバーズワーク【タクシー】
3分で分かる!タクシードライバーの歩合制。現役ドライバーが解説


タクシードライバーの歩合制について知りたいけど、ややこしそう…。
とりあえず、タクシードライバーになるために必要なことだけ知りたい。
歩合制に対して、実際に働いているドライバーはどう思ってる?
本記事では、このようなお悩みを解説していきます。
✔ この記事を読むと分かること
- タクシーの歩合制について、転職前に最低限知っておいたほうがいいこと
- 会社選びに役立つ歩合制のポイント
- 現役ドライバーだから知っている、歩合制にまつわる裏情報まで
とりあえず、タクシードライバーになるために必要な知識のみ知りたいかたは、1つめの「歩合制について、最低限知っておいたほうがいいこと」だけ読んで頂ければ大丈夫です。3分くらいで読めるように書いています。
ブログの筆者について


この記事を書いているわたしは、タクシー歴5年の現役タクシードライバーです。
わたしは、名古屋でタクシードライバーをやっていて、新人教育にも携わっています。
グーグルで検索してみても歩合制について分かりやすく書かれている記事が少ないことに気づき、本記事を書くことにしました。
タクシー業界に詳しくない方でも読みやすいように、難しい用語は使わずに説明しています。
とりあえず、始めの項だけ読んでもらっても、最低限の知識は身につきます。3分くらいで読めるので、ぜひご覧ください!
結論からいうと、歩合制について最低限知っておいたほうがいいことは、3つあります。
- 歩合率ってなに?
- 歩合率はタクシー会社によって違う
- 歩合率はそこまで考えなくていい。他に大切なことがある
この3つについて、本文のほうで詳しく解説しています。
タクシーの歩合制について、転職前に最低限知っておきたいこと(3分で分かる)


これからタクシードライバーへの転職をお考えのかたが、歩合制について最低限知っておいたほうがいいことは、3つあります。
- 歩合制ってなに?
- 歩合率はタクシー会社によって違う
- 歩合率はそこまで考えなくていい。他に大切なことがある。
この3つについて、これから解説していきます。
歩合制ってなに?
歩合制とは、売上げに応じて給料がもらえる給料のしくみのことです。
タクシードライバーは、お客さまを目的地までご案内して料金をいただく仕事ですが、そうやって得た売上げによって給料が決まります。
売上げによって給料が決まるときの計算方法は、”歩合率”が関係してきます。
歩合率とは、売上げの何パーセントが給料になるかを決めるものですね。
例えば、歩合率60%のタクシー会社では、月間の売上を70万円あげると42万円給料がもらえる計算になります。
60%(歩合率)×70万円(売上)=42万円(給料)
また歩合制は、大きく分けて完全歩合制と、一部歩合制とがありますね。
ここに関しては詳しく説明すると長くなるため、簡単に説明します。
詳しく知りたいかたは、こちらの記事でタクシードライバーの給料制について詳しく解説しているので、ご覧ください。
>>タクシー運転手の平均年収って、いくらくらい?(2020年公開)給料体系も徹底解説。
- 完全歩合制 給料が、売上に応じてもらえる歩合給のみです
- 一部歩合制 歩合給の他に固定給がもらえます
2つの給料制のうちどちらをおすすめするのかというと、一部歩合制のほうがおすすめです。
一部歩合制だと、売上げが悪い月でも固定給がもらえるため、給料が安定しやすいからです。
わたしは、完全歩合制のタクシー会社で働いていますが、新型コロナ以降売上げが4割程度減っていて、収入も同じように4割くらい減っています。
もしも一部歩合制のタクシー会社で働いていたら、固定給があるため今よりは生活が楽になっていたと思っています。
これからタクシードライバーに転職をお考えのかたは、「歩合制+固定給」のタクシー会社のほうが安心だと覚えておいてもらえば大丈夫かと。
歩合率はタクシー会社によって違う
歩合率はタクシー会社によって様々ですが、50~60%くらいがほとんどです。
傾向として、大手に比べて中小タクシー会社のほうが歩合率が高いです。
大手タクシー会社は福利厚生やサポート面が充実していますが、そこで使われているお金が売上げから賄われていることは想像に難しくありません。
歩合率が高ければ、同じ売上をあげてもそれだけ給料が増えるということは言えますが、歩合率だけを考えてタクシー会社を選ぶと失敗する恐れがあります。
歩合率の他に考えたほうがいいことをこれからご説明します。
歩合率はそこまで考えなくていい。他に大切なことがある
歩合率の他に大切なことは、売上げのあげやすさです。
何故かというと、どんなに歩合率が高いタクシー会社を選んでも、売上げをあげられなければ稼げないからですね。
タクシードライバーの給料は、「売上×歩合率」によって決まるからですね。
参考までにわたしが働いている名古屋エリアの話ですが、歩合率が高い中規模タクシー会社のドライバーがコロナ以降売上げが苦しくなり、大手タクシー会社へ移ってきているというわたしは噂を聞いたことがあります。
コロナ前とコロナ以降ではタクシー業は大きく変わっています。
いぜんはそれなりにお客さまがいたから、中小タクシー会社でも待機や流しでそれなりに稼ぐことができた。
コロナ以降、全体的なタクシー利用客が減っているなか大手タクシー会社も苦しい状況には変わりませんが、予約などの固定客がいるため、中小に比べるとまだ売り上げはあげられるという現状があります。
このような状況については、わたしが働いている名古屋以外のエリアでも同じようなことが言えるかと。
タクシー業界未経験のかたが、売上げがあげやすいタクシー会社とそうでないタクシー会社を見分けるのは難しいかもしれませんが、歩合率の高さだけでタクシー会社に飛ぶつくことはしないほうがいいと思います。
東京都でタクシーをやりたいと思っているかたには、「大手4社」のタクシー会社が売上げをあげる環境が整っておりおすすめです。
大手4社のなかでも日本交通といるタクシー会社は、大手でありながら歩合率62%と業界トップクラスです。
大手4社について解説した記事はこちらからどうぞ。
>>【タイプ別】タクシー大手4社を徹底比較!現役タクシードライバーが解説
現役ドライバーが感じている歩合制の良いところ、悪いところ


現役ドライバーであるわたしが歩合制に対してどう感じているのか、歩合制のよいところ、悪いところをこれから解説します。
歩合制の良いところ
わたしが、歩合制に対していいなと感じていることは2つあります。
- 売上げをあげることが、やりがいになる
- 売上げが悪くても、会社から言われることがない
これから、この2つについて詳しく解説します。
売上げをあげることが、やりがいになる。
歩合制は、売上げがあがれば給料につながることが最大のメリットだとわたしは思っています。
いぜんわたしは、アパレル販売員をやっていましたがそのときは給料が安いうえサービス残業が多く、結婚したけど家族を養えない状況が続いていました。
このことが転職理由ではありますが、タクシードライバーになってからは、売上げをあげさえすればその月の給料が上がる。
普通のサラリーマンは昇給するまで時間がかかることが多いですが、タクシードライバーはなんて良い仕事なんだろうと感じたものです。
売上=給料なので、サービス残業という概念すらありません。
売上げをあげれば給料が増えるので、家族と美味しい物を食べたり、旅行に行ったりできます。売上げがやりがいにつながるのです。
売上げが悪くても、会社から言われることがない。
タクシードライバーは売上げが悪くても、会社から売上げをもっとあげろと言われることは少ないと思います。
理由は、タクシーでは一般のサラリーマンの世界で言われがちな「給料ドロボー」という概念は存在しないからです。
タクシー会社の方針によるかもしれませんが、実際にわたしはタクシードライバーになって一度も売上げのことを会社から言われたことがありません。
売上げが悪いと、給料が下がる。タクシードライバー自身が売上げに対して責任をとっていることになります。
アパレル販売員のときは、売上げが悪い日に上司から「なんで売上が悪いんだ」と追及され続け、鬱になりそうだったこともあります。
タクシードライバーは、自分の売上げは自分で責任を負う。会社に所属しながらもひとりひとりが事業主のような感覚で働いているようです。
歩合制の悪いところ
わたしが感じている歩合制の悪いところは2つあります。
- 売上げが悪いと、生活が苦しくなる
- 昇給がない
これから、この2つについて詳しくご説明します。
売上げが悪いと、生活が苦しくなる
タクシーの稼ぎで生活しているタクシードライバーにとって、売上げが悪いことは生活に必要な給料が減ることに繋がり死活問題です。
歩合制では売上げに応じた給料がもらえるため、売上げが悪いと給料が減ってしまいます。
例えばバブル期の90年代、タクシードライバーの給料は会社の社長よりも良いと言われていたそうですが、新型コロナ以降タクシードライバーの給料は激減しています。
タクシードライバーは、景気や社会情勢に左右されやすい職業でもある。
売上げが悪い時期は、生活が苦しくなりタクシードライバーにとっては耐えるときなのです。
昇給がない
歩合制のタクシードライバーは、一般的には昇給がありません。
タクシードライバの給料は、歩合給や固定給によって決定されるからです。
昇給が存在する一般的なサラリーマンだと、勤続年数や実績評価によって昇給しますが、タクシードライバーは何年続けても給料が上がることはありません。
もちろん、売上げをあげていくことで給料は増えますが、歳をとっていくと無理がしにくくなるため、なかなか大変な面はあります。
長く続けていても昇給がないことは、現役ドライバーとしては寂しい気がしますね。
この他にも、わたしがタクシードライバーを続けてきた5年間でこの仕事に対して感じていることはあります。
現役ドライバーが語る、タクシードライバーへ転職して後悔していること、良かったこととは?
>>タクシー転職で後悔している6つのこと【現役ドライバーの実体験】
タクシー未経験者でも歩合制で稼げる理由


現役ドライバーであるわたしは、タクシーは未経験者でも稼げる職業だと感じています。
タクシーが未経験者でも稼げる理由は、大きく2つあります。
- 未経験者への研修制度がある
- 稼げる要素は経験の他にある
これからこの2つについて、掘り下げて解説していきます。
未経験者への研修制度がある
タクシーは他の業界に比べて、未経験者に対して研修が手厚い業界です。
理由としては、タクシー業界の慢性的な人材不足があります。
実際にわたしが働いているタクシー会社でも1年中新人さんが入ってきています。タクシー業界では、より広い層から人材を確保するために、新人研修に力を入れて未経験者を積極的に採用しているわけです。
2種免許取得から実際に営業に出るまでに1~2ヶ月かけてみっちりと研修をしているタクシー会社は珍しくありません。
研修の仕上げとして、先輩ドライバーに同乗研修というものがあります。先輩ドライバーに横に乗ってもらい実際にタクシーで営業に出るなかで、お客さまが乗車されるポイント、流し方のコツなどを教えてもらえるので、未経験者でも十分に稼いでいけるでしょう。
稼げる要素は経験の他にある
わたしは、タクシードライバーで稼げるための要素は、経験とは他にあると考えています。
結論からいうと、お客さまと出会えるかどうかです。
乗務中により多くのお客さまと出会い乗車してもらえる。長距離のご利用のお客さまに出会い乗車してもらえる。タクシーで稼ぐにはこの2点が大きいですね。
もちろん経験を積むと、お客さまに出会いやすいルートが分かってきたり、お客さまに出会いやすい時間帯などいろいろと分かってくることがあります。
しかしながら、タクシードライバーを5年間続けてきたわたしが思うことは、それは確率論でしかないということです。
ぜったいにお客さまと”出会える”わけではなく、あくまでも”出会いやすい”なのですね。
色んな新人さんを見てきているなかで、初めからお客さまとの引き合わせが良く稼げているドライバーの方がいます。
そのドライバーは運が良いのか、タクシードライバーが天職なのか理由はいまでも分かりません。
ただ、タクシーで稼ぐために経験は関係ないということはいえるでしょう。
タクシードライバーの平均年収は幾らくらい?


全国のタクシードライバーの平均年収(2019年)は、360万3,800円でした。
全産業の労働賃金と比べると200万円くらい少なくなっています。
ここで考えないといけないことは、タクシードライバーの平均年収は地域によって差が大きいということです。
平均年収は地域によって差がある
地域ごとのタクシードライバーの平均年収は次のとおりです。(全国ハイヤー・タクシー連合会の統計に基づいています)
- 東京 484万0,000円
- 神奈川 414万2,100円
- 大阪 412万6,000円
- 愛知 335万7,100円
- 京都 386万6,900円
- 福岡 304万3,000円
タクシードライバーの平均年収は、東京都を筆頭に都会のほうが高い傾向があります。
愛知県は、東京都や大阪府に比べて平均年収が低くなっていますが、愛知県というくくりではなく名古屋市だけでみたときは、もっと平均年収が高くなるかと。
この表から分かるのは、稼ぐことを重視するなら関東・関西圏の都心部や、名古屋などが良さそうですね。
タクシードライバーの平均年収は地域間のほかにも、タクシー会社によって異なります。
タクシードライバーの平均年収や、給与体系について詳しく知りたいかたはこちらの記事をどうぞ。
>>タクシー運転手の平均年収って、いくらくらい?(2020年公開)給料体系も徹底解説。
新型コロナ以降、年収が下がってる現役ドライバーもいる
タクシードライバーの年収は、バブル期をピークに下がり続けています。それでも新型コロナ前はそれなりに稼ぐことはできていたと感じます。
名古屋でタクシードライバーをやっているわたしで、前職のアパレル販売員のころと比べると年収で100万円以上は上がっています。
ただ、新型コロナが流行して以降、状況が一変してしまいました。
わたし自身コロナ以降の給料は、コロナ前と比べると4割くらい下がっています。
タクシードライバーによって下がり方の度合いは違うとは思いますが、わたしの営業所の同僚やツイッターでのタクシードライバーの投稿をみるかぎり、同じように収入がさがっているように思いますね。
この記事を書いている2021年6月23日現在は、緊急事態宣言が解除された直後で少しずつ人々の生活が戻りはじめる兆しが見えてきていますが、タクシードライバーの給料がコロナ前に戻るにはまだ時間がかかると予想しています。
タクシードライバーが全く稼げなくなったわけではないですが、何も考えずにタクシー会社に就職して、何も考えずに流していてもそれなりに稼げる時代は終わってしまいました。
タクシードライバーで稼ぐための近道は、稼ぎやすいタクシー会社を選ぶことです。
稼ぎやすいタクシー会社の選びかた


稼ぎやすいタクシー会社を選ぶためには、結論から言うと東京都の大手タクシー会社が最もおすすめです。
東京都で働くのが難しいかたも、神奈川や大阪、名古屋などの都会で働いたほうが稼ぎやすいでしょう。
タクシーで稼ぐなら東京都、もしくは都会がいい
タクシードライバーで稼ぐなら、都会できれば東京都が最もおすすめです。
理由のひとつは、平均年収の高さです。
都会は人口が多く、タクシーの利用率が高いエリア。
地方だと通勤手段はマイカー通勤が多いですが、都会は土地代が高いため電車の通勤が増えます。
電車通勤をしている人は、タクシーを使うことも多く、実際にわたしが乗務中にも駅までタクシーを利用するお客さま、深夜終電を逃した人がタクシーに乗ってこられることがよくあります。
タクシードライバーで稼ぐことを重視するなら、何も考えずに都会を選びましょう。
未経験者には大手タクシー会社おすすめ
未経験者がタクシードライバーを始めるなら、大手タクシー会社がおすすめです。
理由は、研修が充実していることや、稼ぎやすい環境が整っていることが挙げられます。
「タクシーがこんなに覚えることが多いとは思わなかった」これは、わたしが新人ドライバーの同乗研修をしていると皆さん口をそろえて言うことです。
未経験者がタクシードライバーで稼ぐためには、その前に身につけなければならないことがあります。
それは、地理、安全運転、おもてなし、メーター・ナビ操作などのスキルです。
これらのスキルがなければ、稼ぐまえにそもそも乗務すら厳しいかと。
この辺の研修は、大手タクシー会社のほうがより力を入れています。
未経験者には大手タクシー会社がおすすめなもう一つの理由として、稼ぎやすい環境が整っていることがあります。
稼ぎやすい環境とは、無線配車だったり、専用乗り場だったり、タクシーチケットの契約数だったりします。
この3つは、これからの時代タクシードライバーが稼ぎやすい条件でもあり、タクシー会社が生き残っていくための条件です。
東京都には大手のタクシー会社が4社ありますが、この大手4社であれば未経験者がすぐに稼げるための好条件が揃っています。
未経験者におすすめな大手4社について詳しく知りたい
>>【タイプ別】タクシー大手4社を徹底比較!現役タクシードライバーが解説
まとめ


タクシードライバーの歩合制は、大きく分けて2つあります。
- 完全歩合制 給料が、売上に応じてもらえる歩合給のみです
- 一部歩合制 歩合給の他に固定給がもらえます
歩合給は景気によって変動するため、歩合給に固定給がくっついた一部歩合制のほうをおすすめします。
歩合給は売上×歩合率によって決まるため、売上げをあげれば給料も増えます。
歩合率が高いタクシー会社を選べば、給料も増えやすいですが、これからの時代は売上げをあげれるタクシー会社かどうかを重視するべきです。
いくら歩合率が良くても、売上げが少なければ、給料も少なくなってしまうからです。
なので未経験者がタクシーに転職するなら、売上げをあげやすい都会の大手タクシー会社がベスト。
稼ぎやすさを重視するなら、東京都の大手4社がおすすめです。
こちらの記事では、東京都タクシー大手4社を稼ぎやすさや福利厚生などのタイプ別で比較しています。
名古屋でタクシードライバーをしているわたしならどのタクシー会社を選ぶかなど、ドライバー目線で解説しているので、タクシードライバーへ転職をお考えのかたは参考にしてみてください。
東京都大手4社を詳しく知りたい