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タクシードライバーの歩合制を3分で解説|歩合率が高ければ良いわけでもない理由

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タクシー業界に興味がある人

タクシーの歩合制ってどういう仕組みなんだろう?
歩合率が高い会社を選べばいいの?

上記のようなお悩みを解決していきます。

私自身、アパレル販売員からタクシードライバーに転職して6年以上経ちますが、転職前は歩合制の仕組みがよくわからず、「歩合率が高い会社ほど稼げるんじゃないか」と思っていた部分もあります。

実際に働いてみてわかったのは、歩合率よりも売上を上げやすい環境かどうかのほうがはるかに重要だということです。歩合率が高くても、売上が上がらなければ給料は増えません。

また、歩合制には完全歩合制と一部歩合制の2種類があります。どちらを選ぶかで給料の安定性が大きく変わります。特に転職初期は、一部歩合制の会社のほうが生活が安定しやすいと私は感じています。

この記事では、タクシードライバー歴6年の現役ドライバーが、歩合制の仕組み・歩合率よりも重視すべきポイント・稼ぎやすいタクシー会社の選び方について解説します。

この記事を読むとわかること
  • タクシーの歩合制の仕組み(完全歩合制・一部歩合制)
  • 歩合率よりも重視すべきポイント
  • タクシードライバーの平均年収と地域差
  • 稼ぎやすいタクシー会社の選び方

ブログの筆者について

トモ

  • このブログの管理人(現役ドライバー)
  • タクシー運転手歴6年
  • 無事故4年以上
  • 運行管理資格保持(内勤1年経験)

Twitterアカウント(@shota_thanks)

タクシードライバーとして稼ぎやすい会社を選ぶには、歩合率だけでなく売上を上げやすい環境かどうかを見極めることが大切です。タクシー業界専門の転職エージェントなら、そういった内側の情報まで把握した上で会社を紹介してもらえます。

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タクシーの歩合制について、転職前に最低限知っておきたいこと

タクシードライバーに転職する前に、まず歩合制の基本的な仕組みを理解しておきましょう。給料の計算方法や歩合率の意味を知っておくだけで、タクシー会社を選ぶときの判断基準が明確になります。

歩合制とは

歩合制とは、売上に応じて受け取れる給料の額が変動する仕組みのことです。

タクシードライバーは、お客様を目的地までご案内して料金をいただく仕事ですが、そうやって得た売上の額によって給料が決まります。

歩合制の給料の計算方法には、「歩合率」が関係してきます。歩合率とは、「売上の何パーセントが給料になるか」という掛け率のことですね。

例えば、歩合率60%のタクシー会社では、月間の売上が70万円だった場合には42万円給料がもらえる計算になります。

60%(歩合率)×70万円(売上)=42万円(給料)

また歩合制は、大きく分けて「完全歩合制」と「一部歩合制」とがあります。

完全歩合制は、給料のすべてが売上と歩合率で決まります。

完全歩合制の給料=売上×歩合率

一方の一部歩合制は、固定給と歩合給の良いとこどりになります。一定額の固定給に、歩合給が加わるという形ですね。

一部歩合制の給料=売上×歩合率+固定給

個人的には、上記2つの給料制のうち一部歩合制のほうがおすすめです。一部歩合制だと、売上が悪い月でも固定給がもらえるため、給料が安定しやすいからです。

歩合率はタクシー会社によって違う

歩合率はタクシー会社によって様々ですが、50〜60%くらいがほとんどです。

傾向として、大手に比べて中小タクシー会社のほうが歩合率が高いです。大手タクシー会社は福利厚生やサポート面が充実していますが、そこで使われているお金が売上から賄われていることは想像に難しくありません。

歩合率はそこまで考えなくていい。他に大切なことがある

歩合率よりも重視した方が良いのは、売上の上げやすさです。

何故かというと、どんなに歩合率が高いタクシー会社を選んでも、売上を上げられなければ稼げないからですね。タクシードライバーの給料は、「売上×歩合率」によって決まるからです。どちらか一方が高くても稼げません。

歩合率が高い中規模タクシー会社のドライバーがコロナ禍(2020〜2022年頃)で売上が苦しくなり、大手タクシー会社へ転職するケースが増えたという話を聞いたことがあります。

コロナ禍前は中小タクシー会社でも待機や流しでそれなりに稼ぐことができましたが、コロナ禍では全体的なタクシー利用客が減少しました。提携先などの固定客を持つ大手タクシー会社のほうが、相対的に売上を上げやすかったわけです。

タクシー業界未経験の方が、売上を上げやすいタクシー会社とそうでないタクシー会社を見分けるのは難しいかもしれませんが、歩合率の高さだけでタクシー会社に飛びつくようなことはしないほうが無難です。

東京都でタクシーをやりたいと思っている方には、「大手4社」のタクシー会社かその関連会社が売上を上げやすい環境が整っておりおすすめです。大手4社のなかでも日本交通というタクシー会社は、大手でありながら歩合率62%と業界トップクラスです。

現役ドライバーが感じている歩合制の良いところ、悪いところ

歩合制の仕組みを理解した上で、現役ドライバーとして6年間実際に感じてきた歩合制のメリットとデメリットをお伝えします。

歩合制の良いところ

私が、歩合制について良いと感じていることは2つあります。

売上を上げることが「やりがい」になる

歩合制は、売上が上がれば給料アップに直結することが最大のメリットだと思っています。

以前アパレル販売員をやっていましたが、そのときは給料が安いうえサービス残業が多く、結婚したけど家族を養えない状況が続いていました。タクシードライバーになってからは、売上を上げさえすればその月の給料が上がるという点が強烈に嬉しかったのを覚えています。

普通のサラリーマンは昇給するまで時間がかかることが多いですが、「タクシードライバーはなんて良い仕事なんだろう」と感じたものです。売上=給料なので、サービス残業という概念すらありません。

売上が悪くても会社から文句を言われることがない

タクシードライバーは売上が悪くても、会社から「売上をもっと上げろ」と詰められることは少ないと思います。

理由は、タクシーでは一般のサラリーマンの世界で言われがちな「給料ドロボー」という概念は存在しないからです。タクシー会社の方針によるかもしれませんが、実際に一度も売上のことを会社から文句を言われたことがありません。

歩合制の悪いところ

感じている歩合制の悪いところは2つあります。

売上が悪いと生活が苦しくなる

タクシーの稼ぎで生活しているドライバーにとって、売上が悪いことは生活に必要な給料が減ることに直結するので死活問題です。

歩合制では給料が売上に連動しているので、売上が悪いとそのまま給料が減ってしまいます。例えばバブル期の90年代、タクシードライバーの給料は会社の社長よりも良いと言われていたそうですが、景気悪化や社会情勢の変化の際には、どんなに優秀なタクシードライバーでも売上は下がるので、歩合率が高いほど収入の下落幅が大きくなってしまうからです。タクシードライバーは、景気や社会情勢に左右されやすい職業でもあるということですね。

私は完全歩合制のタクシー会社で働いていますが、コロナ禍(2020〜2022年頃)には売上が4割程度減り、収入も同様に4割ほど下がりました。もしも一部歩合制のタクシー会社で働いていたら、固定給があるため生活がより安定していたと思います。

昇給がない

歩合制のタクシードライバーは、一般的には昇給がありません。タクシードライバーの給料は、歩合給や固定給によって決定されるからです。

昇給が存在する一般的なサラリーマンだと、勤続年数や実績評価によって昇給しますが、タクシードライバーは何年続けても給料が上がることはありません。

タクシー未経験者でも歩合制で稼げる理由

現役ドライバーである私は、タクシーは未経験者でも稼げる職業だと感じています。

未経験者への研修制度がある

タクシーは他の業界に比べて、未経験者に対して研修が手厚い業界です。理由としては、タクシー業界の慢性的な人材不足があります。

実際に働いているタクシー会社でも1年中新人さんが入ってきています。タクシー業界では、より広い層から人材を確保するために、新人研修に力を入れて未経験者を積極的に採用しているわけです。

二種免許取得から実際に営業に出るまでに1〜2ヶ月かけて、みっちりと研修をしているタクシー会社は珍しくありません。

稼げる要素は経験の他にある

タクシードライバーで稼げるための要素は、経験とは別のところにあると考えています。それは、お客様と出会えるかどうかということです。

乗務中により多くのお客様と出会い乗車してもらえる。長距離のご利用のお客様に出会い乗車してもらえる。タクシーで稼ぐにはこの2点が大きいですね。

もちろん経験を積むと、お客様に出会いやすいルートが分かってきたり、お客様に出会いやすい時間帯などいろいろと分かってくることがあります。しかしながら、タクシードライバーを6年以上続けてきた中での思いは、それは確率論でしかないということです。

タクシードライバーの平均年収は幾らくらい?

全国のタクシードライバーの平均年収は、全国ハイヤー・タクシー連合会「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」によると、令和5年(2023年)時点で約419万円です。

平均年収は地域によって差がある

タクシードライバーの平均年収は、働くエリアによって差があります全国ハイヤー・タクシー連合会の統計に基づいています)。

都道府県平均年収(令和5年)
東京586万円
大阪487万円
神奈川425万円
愛知359万円
福岡359万円
京都295万円

タクシードライバーの平均年収は、東京都を筆頭に都会のほうが高い傾向にあります。愛知県は、東京都や大阪府に比べて平均年収が低くなっていますが、愛知県というくくりではなく名古屋市だけで見たときは、もっと平均年収が高くなるとは思います。

この表から分かるのは、稼ぐことを重視するなら関東・関西圏の都心部や、名古屋などが良さそうですね。

タクシードライバーの年収については、以下の記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。

景気変動が年収に与える影響

タクシードライバーの年収は、バブル期をピークに変動しています。名古屋でタクシードライバーをやっている私で、前職のアパレル販売員のころと比べると年収で100万円以上は上がりました。

ただ、コロナ禍(2020〜2022年頃)には状況が一変し、給料がコロナ前と比べると4割ほど下がってしまいました。

その後は回復しましたが、景気や社会情勢によってタクシードライバーの収入は大きく左右されることを、身をもって経験しました。

稼ぎやすいタクシー会社の選びかた

稼ぎやすいタクシー会社を選ぶためには、東京都の大手タクシー会社が最もおすすめです。東京都で働くのが難しい方も、神奈川や大阪、名古屋などの都心に近いエリアで働いたほうが稼ぎやすいでしょう。

タクシーで稼ぐなら東京都、もしくは都会がいい

タクシードライバーで稼ぐなら、都会、きっと東京都が最もおすすめです。理由の一つは、平均年収の高さです。都会は人口が多く、タクシーの利用率が高いエリアです。地方だと通勤手段はマイカー通勤が多いですが、都会は土地代が高いため電車での通勤が増えます。

タクシードライバーで稼ぐことを重視するなら、何も考えずに都会を選びましょう。

未経験者には大手タクシー会社がおすすめ

未経験者がタクシードライバーを始めるなら、大手タクシー会社がおすすめです。理由は、研修が充実していることや、稼ぎやすい環境が整っていることが挙げられます。

「タクシーがこんなに覚えることが多いとは思わなかった」というのは、新人ドライバーの同乗研修をしていると皆さん口をそろえて言うことです。未経験者がタクシードライバーで稼ぐためには、その前に身につけなければならないことがあります。それは、地理、安全運転、おもてなし、メーター・ナビ操作などのスキルです。

この辺の研修は、大手タクシー会社のほうがより力を入れています。

未経験者には大手タクシー会社がおすすめなもう一つの理由として、稼ぎやすい環境が整っていることがあります。稼ぎやすい環境とは、無線配車や専用乗り場、タクシーチケットの契約数などのことです。

この3つは、これからの時代タクシードライバーが稼ぎやすい条件でもあり、タクシー会社が生き残っていくための条件です。東京都には大手のタクシー会社が4社ありますが、この大手4社であれば未経験者がすぐに稼げるための好条件が揃っています。

大手タクシー会社については、以下の記事で詳しく書いているので参考にされてください。

また、稼ぎやすい会社かどうかは、求人票だけでは判断しにくいのが正直なところです。ドライバーズワークなら業界の内側まで把握したアドバイザーが無料でサポートしてくれるので、まず気軽に相談してみてください。

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まとめ

タクシードライバーの歩合制は、大きく分けて2つあります。

  • 完全歩合制:給料が、売上に応じてもらえる歩合給のみ
  • 一部歩合制:歩合給の他に固定給がもらえる

歩合給は景気によって変動するため、安定した環境で働きたい方には、歩合給と固定給がセットになった一部歩合制のほうをおすすめします。

歩合給は売上×歩合率によって決まるため、売上を上げれば給料も増えます。歩合率が高いタクシー会社を選べば、給料も増えやすいですが、これからの時代は売上を上げやすいタクシー会社かどうかを重視するべきです。

いくら歩合率が良くても、売上が上げにくい仕組みの会社だと、給料も少なくなってしまうからです。

なので未経験者がタクシーに転職するなら、売上を上げやすい都心部の大手タクシー会社がベストでしょう。稼ぎやすさを重視するなら、東京都の大手4社がおすすめです。

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トモ
【経歴】大手アパレルからタクシードライバーへ転職。ドライバー歴6年。転職経験5回。運行管理者資格あり【発信内容】タクシー業界が気になるかたにむけて、タクシードライバーの仕事内容、待遇、体験談など、分かりやすくお伝えしていきます。
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