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【実例あり】タクシードライバーの休憩のとり方を現役ドライバーが解説
タクシードライバーは休憩をとりすぎと感じるけど問題ない?
休憩時間と勤務時間のバランスをどうやって撮ればいいか知りたい。
他のドライバーの実例も聞いてみたい。
こんなお悩みに答えていきます。
タクシードライバーは、乗務中はひとりで仕事しているため、基本的には好きなタイミングで休憩できます。ですので、人によって休憩時間が長かったり短かったりします。
「休憩をたくさんとって、会社から怒られたりしないの?」と思われるかもしれませんが、タクシー運転手の給料は歩合給の割合が大きいため、勤務時間が少なければドライバー自身の収入が減るだけです。最低限の営業さえできていれば、きついノルマがあるということはありません。
また、安全運転でお客様を目的地に届けるためにも、タクシー運転手にとって「休憩も仕事のうち」といえるでしょう。
とはいえ、休憩時間が多すぎれば売上は減り、自分自身の収入を減らすことになってしまいます。このジレンマに悩むタクシー運転手も少なくないでしょう。
この記事では、タクシードライバーの休憩の取り方は時間、休憩場所などについて詳しく解説していきます。
記事を書いている私は、タクシー歴6年の現役ドライバーです。タクシードライバーの休憩の取り方について、私自身の実例もご紹介しながら解説しています。
- タクシードライバーの休憩の取り方
- 実際にドライバーをやっている人の実例
ブログの筆者について
「適切な休憩を取りつつ、しっかり稼ぎたい」という方は、タクシー業界専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
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タクシードライバーの休憩の取り方
タクシードライバーは、基本的には乗務中自由に休憩をとることができます。
ただし、法律で休憩時間が決まっていたり、タクシー会社によっては独自のルールが決まっていたりすることがあります。
ここでは、タクシードライバーの休憩のとり方を、わたし自身の実例も混じえて解説していきますね。
休憩時間
タクシードライバーの休憩時間は、法律により定められています。ドライバーが過労で事故を起こさないようにするためですね。
タクシードライバーは、勤務形態によって勤務時間や休憩時間が異なります。
勤務形態ごとの勤務時間と休憩時間はを表にまとめると次のとおりです。
勤務形態 | 勤務する時間帯 | 勤務時間 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
隔日勤務 | 7~翌3時 | 20時間 | 3時間 |
夜勤 | 18時~4時 | 10時間 | 1時間 |
昼勤 | 7時~17時 | 10時間 | 1時間 |
わたしは、昼勤と夜勤をやっていますが、1回の休憩で法定時間の60分をとることはほとんどありません。
何回かに分けて合計で60分になるように休憩をとっています。
10分くらいの小休憩を2回、40分くらいの食事休憩を1回とるパターンが多いですね。
短い休憩をこまめにとるだけでも、疲れのとれかたは違うと感じています。
ちなみに、休日がどれだけあるかも勤務形態によって異なります。
勤務形態 | 月間の休日数 |
---|---|
隔日勤務 | 17~19日 |
昼勤 | 6~8日 |
夜勤 | 6~8日 |
隔日勤務は1回の勤務時間が長いですが、休日をたくさんとれます。
タクシードライバーの休日の仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
休憩場所
休憩場所は、安全に停められて法律に違反しない場所であれば、基本的にドライバーの判断で休憩できます。
ただし、パチンコ店に入ることは禁止されているタクシー会社が多いようです。タクシードライバーのイメージ悪化を防ぐためだと思われます。
場所によっては、タクシーしか停められないスペースがあり、このような場所はタクシーにとっては休憩しやすいです。
タクシードライバーは、それぞれお気に入りの休憩場所をもっていることが多いようですね。
私自身は、コンビニや公園で短い休憩をとることが多いです。
コンビニで休憩するときには、必ずドリンクや食べ物など何かしら買い物するようにしています。
近隣住民から苦情が出た公園や利用禁止になっているコンビニなどは、会社から通達が出ますので、このような場所は避けるようにしています。
休憩中にやってること
休憩中には、私の場合は仮眠をとったり食事をとったりしています。
スマホを見ることもありますが、基本は体を休めることに重きを置いていますね。
特に隔日勤務は勤務時間が20時間前後と長いため、休憩中に仮眠をとることが必要になります。タクシーの座席で眠れるのかと思う方がいるかもしれませんが、車体が比較的広いので慣れれば快適ですよ。
わたし自身も、夜勤のときに仮眠をとることがありますが、10〜20分くらい眠るだけでスッキリします。
睡眠や食事の他にも、公園などでドライバー同士が喋っているのもよく目にしますね。私自身はあまりないのですが、人と話をするのも息抜きになって良いと思います。
たまに、ラーメン屋や牛丼店などで食事することもあります。
長距離のお客さまをご案内した後に、余韻にひたりながら食べるご当地グルメは最高です。
休憩中に注意したいのは、タバコや夜間の騒音マナーなどです。近隣住民から苦情がくることもあるので気をつけなければなりません。
労働時間に関する法律やルール
タクシー運転手の労働時間に関しては、労働大臣告示「自動車運転者の労働時間の改善のための基準」(改善基準告示)によって定められています。
私はタクシー運行管理者の資格を取得していますが、試験勉強でもこの改善基準告示を学びました。
ドライバーとしても、知っておいて損はないですよ。
タクシー会社では、このような法律やルールに従って運行管理が行われています。
ここからは、タクシー業務に特に関わるポイントに絞って、解説していきましょう。
労働時間は法律で定められている
タクシードライバーの労働時間は、日勤勤務者と隔日勤務者とで別々に定められています。
日勤とは、昼勤と夜勤だと認識してもらって問題ないです。
まず押さえておくべきポイントは、拘束時間と休息期間。日勤と隔日勤務とでそれぞれ次のように定めれています。
勤務形態 | 拘束時間 | 休息時間 |
---|---|---|
日勤勤務者 | 月299時間が限度 | 8時間以上 |
隔日勤務者 | 月262時間が限度 | 20時間以上 |
上記の表で、拘束時間と休息期間がどれくらいかを、ざっくり把握しておいてください。
それぞれ詳しく解説していきます。
拘束時間の上限
タクシー運転手の拘束時間の上限は、次のように定めれらています。
勤務形態 | 1日の拘束時間 | 1ヶ月の拘束時間 |
---|---|---|
日勤(昼、夜) | 13時間(16時間まで延長可) | 299時間 |
隔日勤務 | 21時間 | 262時間 |
月間の拘束時間は、書面による労使協定により、隔日勤務は270時間まで、日勤は322時間までそれぞれ延長できます。
労働環境改善の流れから、今後の改正によって拘束時間が短くなる可能性があります。
タクシー運転手の1日の拘束時間は、月間の拘束時間内にも収まらなければなりません。
例えば、日勤で月22日勤務の場合、1日の拘束時間は次のようになります。
299時間÷22日=13.59時間
洗車や納金、点呼といった会社にいる時間も拘束時間に含まれます。
なので、月22日勤務で13.59時間がまるまる乗務できる訳ではありません。
目安としては、13.59時間から1時間引いた12時間くらいが、タクシーに乗る時間です。
休息期間
休息期間とは、勤務と次の勤務の間の時間です。
ざっくり言うと、勤務を終えて家に帰って体を休ませるための時間にあたります。
拘束時間内にとる休憩時間とは異なるので、混同しないようにしましょう。
拘束時間と休息時間を図に表すと、下のようになります。
隔日勤務者のほうが拘束時間が長いため、疲れを癒すために休息期間はより長くなっています。
がっつり働いて、しっかりと休むという感じですね!
「休憩とりすぎ?」→タクシードライバーにとって休憩は仕事のうち
「タクシードライバーは休憩をとりすぎだ」というイメージがあるかもしれません。しかし、タクシードライバーにとって休憩は仕事のうちです。
適度な休憩は、体調を維持し安全運転を行うために必要だからです。
収入面にも影響があります。タクシードライバーの給料は歩合制なので、体調を壊して休んでしまうと、その分の給料が減ってしまいます。健康を維持して安定的に稼げるようにするためにも休憩が必要です。
タクシードライバーを続けていくためには、無理をせず適度に休憩をとることが必要不可欠なのです。
新人タクシードライバーは「休憩をとりすぎでは」と罪悪感を覚えることがあるかもしれませんが、必要な業務を行なっていれば問題ありません。「休憩も仕事のうち」と唱えてきっちり休むようにしましょう。
効率よく休憩するためのコツ
効率よく休憩するためには、休憩場所に行くための移動時間をなるべく少なくすることが必要です。
回送にしていれば、移動途中にお客さまの手が上がってもお乗せすることはできませんが、この間は営業時間をロスすることになるからですね。
例えば、「港区で休憩するなら○○公園」というように、エリアごとにお気に入りの休憩場所を決めていれば、休憩したくなったときに探す必要がなく、ロス時間の短縮に繋がります。
効率よく休憩するために、休憩しやすい公園やコンビニなどを普段から把握しておくことが必要なのです。
タクシードライバーとして働く場合には「エリア選びが重要」と他の記事でも書いているのですが、休憩の取りやすさという視点で選ぶことも大切なんですね。こうした情報についても、ドライバーズワークのような専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
休憩と売上の関係
タクシードライバーにとって、休憩と売上は切っても切れない関係があります。
休憩をとりすぎると、営業に使える時間が減ってしまいます。
例えば、休憩中に自宅へ戻って仮眠すること可能ですが、自宅へ帰る時間が1時間かかったとすると、それだけ営業に使える時間が減ることになので、自宅へ戻って休憩するドライバーは少ないのです。
とはいえ、休憩時間は売上を下げるだけのものではありません。適度な休憩は集中力を保ち、うまくお客さまをゲットすることに繋がります。
仕事の流れが悪く空車の時間が続くときには、流れを変えるためにあえて休憩をとることもあります。
このように売上と休憩は、タクシードライバーにとって切っても切れない関係にあるのです。
3時間以上休憩することはできるの?
隔日勤務の場合、法令で勤務時間のうちに3時間の休憩をとることが定められています。
「法令で定められた時間以上休憩することは可能なのか」というと、可能です。
休憩時間は、ドライバーの裁量に任せられているからですね。
とはいえ、営業日報を見れば一乗務のなかで合計何時間休憩をとったかは一目瞭然なので、会社に戻ったあとに管理者から「どうしてこんなに休憩取ったの?」と聞かれたり、必要に応じて指導を受ける可能性はあります。
休憩が多すぎると売上が減ることにつながるため、会社としても勤勉に働いてほしいという思惑があるからですね。
タクシーの位置はGPSによって把握されているので、何時間も同じ場所に停まっていると会社が気づき何かトラブルに巻き込まれたのではないかと、ドライバーに電話が入ることもあります。
特に夜勤では、10分仮眠するつもりが1時間以上爆睡してしまい、管理者が心配して電話してくるのは、あるあるです。
営業所で休憩することもある
タクシー会社によっては、仮眠室やシャワールームなどの休憩設備を備えていることがあります。
隔日勤務や夜勤は、夜間働いて早朝にタクシー会社へ戻ってきます。会社へ戻ってくると、疲労から眠くなりやすいですが、休憩設備で仮眠をとれば、すっきりした状態で帰宅することができますね。
タクシードライバーを続けていくためには、心と体に負担をためないことがとても大切です。
そのためには、無理をしないことや適度な休憩が欠かせません。
法令で休憩時間が定められているものの、実際はドライバーの裁量にゆだれられている部分がまだまだあります。
健康にこの仕事を続けていくためには、無理しなくていい環境で働きたいものですね。
できる限り無理なく働く環境を手に入れるためには、会社選びが大切です。
ドライバーが休憩しやすいように設備を整えていたり、売上のプレッシャーから過重労働させないように配慮したりと、こういったところができているタクシー会社だと、ドライバーは仕事を続けていきやすいでしょう。
こうした会社を効率的に探すなら、タクシー転職専門のエージェントに任せるのが一番です。
私のおすすめはドライバーズワークです。業界に精通したアドバイザーが、利用者に寄り添って話を聞いてくれるからですね。
私も実際にアドバイザーに相談したことがありますが、私が求めるものを汲みとったうえで、合いそうなタクシー会社を提案してくれました。
タクシー会社についてもめちゃくちゃ詳しいなと感じましたね。
休憩施設が整備されたタクシー会社で、ストレスなく快適なタクシーライフを送りたいなら、ドライバーズワークが助けになりますよ。
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タクシードライバーの働き方
タクシードライバーは、勤務形態によって勤務時間や勤務日数が異なります。
タクシードライバーの勤務形態は、次のようなものがあります。
- 昼勤
- 夜勤
- 隔日勤務
ここからは、勤務形態によって勤務時間や勤務日数がどうなっているのか説明していきます。
実際の勤務時間や勤務日数は、タクシー会社によって個別に決まっているので、参考までにご覧ください。
勤務時間
勤務形態ごとの、勤務時間は下記のようになります。
勤務形態 | 勤務する時間帯 | 勤務時間 |
---|---|---|
昼勤 | 7時~17時 | 10時間 |
夜勤 | 18時~4時 | 10時間 |
隔日勤務 | 7~翌3時 | 20時間 |
隔日勤務の勤務時間は、1勤務あたり20時間程度と長く、上の図では朝7時に出勤して翌朝3時まで働くことになります。
勤務時間内に、合計3時間の休憩をとります。
体が慣れてしまえば、規則的な生活で楽だというドライバーが多いようですね。
勤務日数
タクシードライバーの月間の勤務日数と休日数は、下記のとおりです。
勤務形態 | 勤務日数 | 休日数 |
---|---|---|
昼勤 | 22~24日 | 6~8日 |
夜勤 | 22~24日 | 6~8日 |
隔日勤務 | 11~13日 | 17~19日 |
1ヶ月のシフトの例は、以下のような感じです。
昼勤の場合
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 出 | 2 出 | 3 出 | 4 出 | 5 出 | 6 出 | 7 公 |
8 出 | 9 出 | 10 出 | 11 出 | 12 出 | 13 出 | 14 公 |
15 公 | 16 出 | 17 出 | 18 出 | 19 出 | 20 出 | 21 出 |
22 公 | 23 出 | 24 出 | 25 出 | 26 出 | 27 出 | 28 出 |
29 公 | 30 公 |
昼勤は、月6〜8日休みのタクシー会社が多いです。
夜勤も同じようなシフトパターンになります。
私が働いているタクシー会社では、週休二日制を増やしていく方針だそうです。
他のタクシー会社でも、今後は週休二日制を導入するところが増えてくると思いますよ。
隔日勤務の場合
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
1 出 | 2 明 | 3 出 | 4 明 | 5 出 | 6 明 | 7 公 |
8 出 | 9 明 | 10 公 | 11 出 | 12 明 | 13 出 | 14 明 |
15 公 | 16 出 | 17 明 | 18 出 | 19 明 | 20 公 | 21 出 |
22 明 | 23 出 | 24 明 | 25 公 | 26 出 | 27 明 | 28 出 |
29 明 | 30 公 |
上記のシフトでは、月間の出勤日が12日となります。
明け番が12日、公休日は6日なので、明け番と公休日を足した18日、月の半分以上が休みということになります。
隔日勤務は休日が多く、自分の時間がたくさん作りやすい勤務形態です。
勤務時間の長さや夜間働くことが大丈夫な人なら、やってみる価値はありそうですね。
まとめ
タクシードライバーの休憩は、乗務中にドライバーの裁量で自由にとることができます。
ただし、休憩時間は法律でさだめられている他、タクシー会社によってルールがあることもあります。
マナーやルール内であれば、自由に休憩とることができるのは、タクシードライバーならではの魅力です。休憩中に仮眠をとることや、好きなラーメン屋で食事することもできますからね。
タクシードライバーにとって、休憩は仕事のうちです。うまく休憩をとりリフレッシュすることが、仕事へのモチベーションを保ち、体調管理することに繋がります。
タクシードライバーの仕事を長く続けていくためにも、無理をせずこまめな休憩は欠かせません。
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わたしはタクシー運転手になって、そんな理想の生活を手に入れました。
他のタクシー運転手もこんな感じです。
年収400万のサラリーマンでストレスMAX残業MAX、終いには病んで精神疾患なんて人は山程いるだろうから、そういう人達にこそ都内のタクドラをお薦めしたい。社会的なテイはまだ良くないけどプライドさえ捨てたらタクシーの方がノンストレスだし、やったらやった分だけ稼げるフェアすぎる世界だよ。
— 流し100%l現役昼日勤タクドラ (@taxi_nagashi) June 7, 2022
福祉の資格もあるのでタクシー運転手やるのはもったいないってよく言われるけど、シンプルに考えて、人間関係のストレスが無く自分が楽しめて好きなときにお休みできてお金がたくさんもらえる仕事、を選ぶのは自然なことだと思う。
— さとし (@satoshi4918) February 25, 2020
タクシー運転手の利点のひとつ。
— NobG3 (@nobg3) October 6, 2019
いざとなったら
勤め先はいくらでもある
人間関係で悩む必要はない。
辞めてやる!
という気概がありながら
忍耐強く粘るときは
個人事業者、開業へのモチベーションにもなる
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