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タクシードライバーは社会的地位が低い?現役ドライバーが感じていること


タクシードライバーって、社会的地位が低いんじゃないの?
この仕事に興味を持ちながらも、そうした不安を抱いている方は少なくありません。周囲の目や家族の理解、自分の将来像——そのどれもが気になって、なかなか一歩を踏み出せない。その気持ちは、私自身がタクシー業界に入る前にも、強く感じていたものです。
私は現在、タクシードライバー歴6年。無事故を継続し、運行管理者資格も取得しています。現場の実情だけでなく、社内の教育体制や業界全体の動きも見てきた立場として、タクシーという仕事がどう変わってきているか、そして「社会的地位」というものの捉え方がどれだけ相対的かを実感しています。
この記事では、「タクシードライバー=社会的地位が低い」という誤解に対し、実際の現場やデータ、そして私自身の体験をもとに、その実態を丁寧に解きほぐしていきます。
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【結論】社会的地位は「昔よりは上がってきている」
かつて、タクシードライバーは「年配の男性が最後に行き着く仕事」というイメージが根強くありました。しかし、現在ではそのイメージは徐々に変わりつつあります。
その背景には、業界全体の人材不足に対応する形で、若手や女性の採用が積極的に進められていることが挙げられます。実際、都市部では20代〜30代のドライバーや、子育てと両立しながら働く女性ドライバーの姿も見られるようになってきました。タクシー業界は、もはや「高齢者のセーフティネット」ではなく、意欲ある多様な人材が活躍するフィールドへと変化してきているのです。
こうした変化を後押ししているのが、企業による接客教育やマナー向上の取り組みです。たとえば日本交通では、安全性と接客態度を重視した全社的な6つの改善施策により、タクシーのクレーム件数を1年で43%削減することに成功しました。また、配車件数も前年比1.5倍に増加するなど、利用者の信頼を獲得する成果を上げています。
参考:お客様が重視する「安全性」「接客態度」で6つの改善策を実施 – 日本交通
このような企業努力が重ねられた結果、「拾うタクシー」から「選ばれるタクシー」へとサービスの質が向上し、業界全体のイメージアップに貢献しています。つまり、社会的地位は昔のままではなく、今まさに改善の最中であるということです。
なぜ「タクシーは底辺職」と思われてしまうのか?5つの誤解を解きほぐす
タクシードライバーに対する「社会的地位が低い」「誰にでもできる」「稼げない」といったイメージは、実際には事実とは異なる部分が多く含まれています。
では、なぜそんな誤解が広まってしまったのでしょうか?
ここでは、現場で働く私の実感と業界データをもとに、多くの人が抱く代表的な5つの誤解を検証し、実際のタクシー業界の姿を明らかにしていきます。
【誤解1】「仕事がない人の最終手段」というイメージ
「再就職先が見つからず、仕方なくタクシードライバーに」——そんな言葉をニュースなどで耳にしたことがある方も多いかもしれません。特に2008年のリーマンショック直後は、多くの失業者がタクシー業界に流入したという背景があります。この出来事が、いまだに「タクシードライバー=仕事がない人の最後の手段」という印象を残しているのです。
確かに、年齢や職歴を問わず幅広い人材を受け入れる業界構造は、再チャレンジの受け皿としての一面もあります。しかし現在では、その入り口の広さが「多様な人材の参入」にもつながっており、必ずしも“消極的な転職”ばかりではありません。
たとえば、前職で培った接客スキルを活かしたいと考える元販売員、介護や福祉業界の経験を活かして高齢者サポートをしたいという志を持つ人、あるいは「収入を自分の努力で増やしたい」といった動機を持った人も増えています。私の同僚にも、IT業界や飲食業、教育関連など、実にさまざまな経歴の持ち主がいます。
つまり、「最後の選択肢」ではなく、「再スタートの選択肢」として、タクシー業界が新しい役割を果たし始めているのです。
【誤解2】昔の接客態度の悪さが印象を引きずっている
「昔、タクシーに乗ったときの態度がひどかった」——そんな記憶が、いまだにタクシー業界全体のイメージを左右していることがあります。特にバブル期以前には、客を選んだり、無愛想な態度をとったりするドライバーも少なくありませんでした。
当時は、需要が高かったこともあり、サービス向上に対する意識が乏しいまま業務が回っていたという背景もあります。
しかし今、その状況は大きく変わっています。
日本交通をはじめとする大手タクシー会社では、接客品質の向上に向けて本格的な改革を進めています。たとえば、日本交通では「安全性」と「接客態度」に対する6つの改善施策を実施し、1年間でクレーム件数を43%削減。無線配車の件数も1.5倍に増加し、「選ばれるタクシー」への転換を成功させています。
また、多くの会社がマニュアル化された接客教育を実施しており、研修では言葉遣いから所作、緊急時の対応まで細かく指導。車載カメラやGPSによる行動記録、配車アプリを通じた利用者評価システムなども導入され、品質の「見える化」が進んでいます。
結果として、今では高い接客意識を持ったドライバーが多数を占めており、かつてのような「無愛想で態度が悪いタクシー運転手」は、むしろ“例外”となりつつあります。
【誤解3】「誰でもできる楽な仕事」という偏見
「タクシー運転手って、運転してるだけでしょ?」「座っていればお金がもらえるんだから、楽そう」——そんな誤解を耳にするたびに、私は苦笑いしてしまいます。
実際のタクシー業務は、想像以上に体力も神経も使う、非常にタフな仕事です。
たとえば、私の1日はこうです。
出庫前の車両点検と乗務準備から始まり、朝の通勤ラッシュに合わせてエリアを選定。予約の配車対応、病院への送迎、観光地や繁華街の流し営業など、時間帯に応じた動き方が求められます。合間にはトイレや食事のタイミングも戦略的に確保しなければなりません。繁忙時には1日12時間を超える乗務になることもあり、集中力の維持が何より大切です。
しかもこの仕事は「誰でもできる」ように見えて、実は高い総合力が求められます。
地理の把握、効率のよいルート選択、お客様の心理を読む会話術、そしてあらゆる状況で冷静に判断する危機対応力。まさに“動く接客業”であり、“現場のマネージャー”でもあるのです。
労働時間の統計を見ても、タクシードライバーの月間平均労働時間は男性で200時間を超え、女性でも191時間(令和5年)と、全産業平均を大きく上回っています。この数字ひとつとっても、「楽な仕事」とは到底言えない現実が見えてきます。
参考:令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況 – 全国ハイヤー・タクシー連合会
【誤解4】給料が安いと思われている
「タクシードライバーは収入が不安定で、給料も安い」
多くの人がそう思い込んでいます。実際、私自身も業界に入る前は、「タクシーの仕事で“家族を養う”なんてできるだろうか」と半信半疑でした。
ですが、入ってみると、現実はそれほど単純ではないことに気づいたのです。
まず、タクシー業界の給与体系は基本的に「歩合制」です。売上に対する一定の割合(会社によって異なります)がそのまま自分の収入に反映される仕組みであり、やればやっただけ稼げる“成果報酬型”の仕事なのです。
もちろん、営業エリアや時間帯、天候、観光シーズンなどの影響もありますが、売上アップのための工夫や地道な努力が成果に直結する点では、他業種にはない“わかりやすさ”があります。
次に、最新の統計データを見てみましょう。
前の章でも引用した全国ハイヤー・タクシー連合会の資料によると、男性タクシードライバーの年間推計賃金は4,200,800円。これは営業用大型貨物運転者(4,867,300円)やバス運転者(4,561,100円)と比べるとやや低めですが、地域や勤務スタイルによってはそれを上回るケースも少なくありません。
一方、女性ドライバーの年間推計額は4,004,300円で、全産業の女性労働者(3,996,500円)をわずかに上回っています。
ただし、労働時間は月191時間と20時間長いため、労働対価としては賛否が分かれるかもしれません。
こうした数字を見ると、「タクシー=低賃金」というイメージは一部の側面しか見ていないことが分かります。
特に都市部や高需要エリアでは年収600〜800万円を稼ぐドライバーも存在し、働き方を工夫すれば“安定かつ高収入”も夢ではない仕事なのです。
【誤解5】金融機関に信用されにくい?
「タクシードライバーだと、クレジットカードが作れないって聞いた」
「住宅ローンの審査に通りにくいんじゃないか」
こうした不安の声も、業界を検討するうえでよく耳にします。
たしかに、金融機関が融資審査で重要視するのは「収入の安定性」と「勤続年数」です。タクシー業界のように歩合制で変動が大きい給与体系の場合、他業種と比べて“収入が不安定”と判断されることがあるのは事実です。また、事故や病気などで収入が突然減るリスクがあることも、評価に影響することがあります。
しかし、実際の審査においては「職業名」だけで判断されることはほぼありません。
私自身、これまでに複数のクレジットカードを取得できていますし、自動車ローンの審査も通過しています。
審査で見られるのは、職種よりも個人の信用情報や、勤務年数、収入の履歴といった定量的な要素です。つまり、たとえタクシードライバーであっても、一定期間安定して働いていれば、他業種と同様の評価を受けることは十分可能です。
また、最近ではタクシー会社の中にも福利厚生が手厚く、社会保険や厚生年金にしっかり加入できる企業も増えています。こうした企業に勤めることで、金融機関からの信頼も高まりやすくなるため、会社選びはとても重要です。
「タクシードライバー=信用されない」というのは、過去のイメージや一部の例外を一般化してしまった認識に過ぎません。正しい理解と現実的な対策があれば、金融機関との付き合いも十分に可能です。
【現役ドライバーの実感】社会的地位は気にしなくなる
私がタクシードライバーに転職した当初、一番気になっていたのが「周囲からどう見られるか」でした。
親には反対されましたし、親戚の集まりでは何となく肩身が狭く感じることもありました。「転職に失敗した人がやる仕事」だと思われている気がして、胸を張ることができなかったのです。
けれども、6年経った今ではその感覚はほとんどなくなりました。
なぜかというと、仕事に対する“誇り”が自然と育まれていったからです。
- 日々の乗務の中で、「ありがとう」「助かりました」と言ってくれるお客様の存在
- 無事故を続けてきたという実績
- 安全・快適に目的地までお届けすることに全力を尽くす毎日
そのすべてが、私にとっての「社会的意義」を教えてくれました。
他人の目や偏見は、自分の心の中にある不安を映す鏡のようなものです。
自分の中に誇りと実感が芽生えてくると、不思議と他人の評価は気にならなくなっていきます。
「社会的地位が低いかどうか」を決めるのは社会ではなく、自分自身の働き方なのだと、今では心から思えるようになりました。
よくある質問(FAQ形式)
ここでは、タクシー業界を目指す方からよくいただく質問をまとめています。
- 親に反対されたらどうすればいい?
-
まずは、なぜ反対されるのかを冷静に分析しましょう。多くの場合、「安定性への不安」や「世間体を気にする気持ち」が根底にあります。タクシー業界の実情や給与体系、会社選びの重要性などを丁寧に説明し、「やりたいからやる」のではなく、「計画的に選んでいる」ことを伝えることが大切です。私も最初は反対されましたが、半年ほどで「楽しそうにやってるならそれでいい」と認めてもらえました。
- 本当に稼げるの?
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稼げるかどうかは、「どの会社で」「どのエリアで」「どんな働き方をするか」によって大きく変わります。歩合制のため、やる気次第で年収600〜800万円を実現する人もいます。実際、私も前職より年収が上がり、今では家族を養えるようになりました。稼げる職場に出会うためには、業界事情に詳しい転職エージェントの力を借りるのがおすすめです。
- 40代・50代でも通用する?
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まったく問題ありません。むしろ、タクシー業界では40〜50代の新人が主力になることも多いです。年齢を理由に不利になることは少なく、むしろ落ち着きや対人対応力が評価される場面もあります。実際、私の同僚でも50代から始めて活躍している方が何人もいます。年齢ではなく、姿勢と意欲が評価される業界です。
まとめ:これからタクシー業界を目指す方へのアドバイス
タクシードライバーは、いまだに「社会的地位が低い」「収入が不安定」「誰でもできる仕事」など、根強い偏見にさらされがちな職業です。しかし実際には、業界全体が接客品質の向上や若手・女性の登用に力を入れ、着実に変化を遂げています。
また、タクシーの仕事は社会的な役割が非常に大きく、特に高齢者や身体の不自由な方々にとっては「なくてはならない存在」です。その仕事に携わるということは、すでに大きな社会的貢献であり、そこに誇りを感じられるかどうかは自分次第です。
確かに、タクシー業界には会社ごとに大きな差があります。労働条件や教育体制、収入モデルなど、働きやすさを左右する要因が数多く存在します。だからこそ、「どの会社で働くか」をしっかり見極めることが、あなたのキャリアと人生を左右するポイントになります。
迷っている方に、私はこう伝えたいです。
「社会的地位をどう感じるかは、自分の働き方と向き合い方で決まる」
そして、「どこで働くかが、その価値を決める」と。
自分の誇りを持てる場所を、ぜひ慎重に、でも前向きに探してみてください。
また、少しでも「イメージの良いタクシー会社で働きたい」とお考えなのであれば、大手タクシー会社を選ぶのがおすすめです。給料や福利厚生など、一般企業と遜色のない条件で働けるので、あなた自身の自己肯定感アップにもつながるでしょう。
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