東洋交通で働くメリットについて解説｜ドライバーが稼ぎやすい日本交通グループ

東洋交通は、「桜にN」でお馴染みの日本交通グループに属するタクシー会社です。ブランド力、専用乗り場、無線配車など、ドライバーにとって稼ぎやすい要素がそろっています。

この記事では、タクシー会社に転職して6年目の現役ドライバーが、東洋交通で働くメリットについて詳しく解説します。

私は東洋交通とは別のタクシー会社に在籍していますが、他社で働くタクシー運転手の目線で客観的に分析しましたので、「東洋交通への就職を考えているが、他社とも迷っている」という方には参考になるはずです。

東洋交通とは？

東洋交通は、東京都北区浮間に本社を構えるタクシー会社です。

東洋交通は、1953年8月にタクシー車両31台で営業を開始。他のタクシー会社を買収しながら成長を続け、平成19年4月にタクシー業界最大の日本交通と業務提携しグループ会社第1号になりました。

タクシー車両数は265台と、都内で単体では比較的規模の大きな会社です。従業員数は、乗務員560人、管理部門25人、整備部門20人です。

実は、この「管理部門25人」というところがポイントです。

法令では、タクシー車両数40台あたり1人の運行管理者を設けてるよう義務付けられています。東洋交通は265台のタクシーを持っていますので、運行管理者は最低でも7人選任する必要があります。つまり、東洋交通の管理部門は25人と、法令で定められた人数を大きく上回っていることがわかります。

管理部門は、運行管理者のほかに補助者などが一般的に含まれるため、25人全てが運行管理者ではないと思われます。しかし、ドライバーだけでなく管理部門にも人材投資を行い、余裕のある組織運営がされていることが伺える数字です。

管理部門の人が足りてないていないと、何かとドライバーにシワ寄せがくることが多いですからね。ドライバーとしても、管理者が多いとメリットをたくさん受けられます。

東洋交通の強みと特色

東洋交通の強みは、なんといってもタクシー業界最大手の日本交通グループであることです。

「桜にN」のブランド力は凄まじく、それだけで品質の高いタクシー会社の証となっています。

もちろん、以下のような大手グループならではの実利的なメリットもあります。

タクシー運転手として稼ぐための大きな要素として、「固定客のついたタクシー会社で働くこと」がありますが、東洋交通はこれを満たしています。個人売上を上げやすいタクシー会社と言えるでしょう。

それぞれのメリットについて詳しく見てみましょう。

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都内に30ヶ所以上の専用乗り場がある

東洋交通が属する日本交通グループは、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、日本テレビタワーなど、ビジネス利用のお客様が多いポイントに専用乗り場を設置しています。

お客様の利用が多いタクシー乗り場は、待機の回転が良いため、新人ドライバーが安定して稼ぐためには非常に心強いですね。また、次の項目とも共通しますが、ビジネス利用のお客様はタクシーチケットの利用が多く客単価が上がりやすいのもメリットです。

全国約10,000社以上と法人タクシーチケットを契約

日本交通グループでは、全国10,000社と法人タクシーチケットを契約しています。

これはもちろん、同じグループである東洋交通もタクシーチケット利用のお客様が多いということになります。

6年以上タクシー運転手をやっている私の実感では、現金支払いのお客様よりもチケット利用のお客様の方が長距離乗って頂けることが多いんです。

つまり、客単価が高く売上アップにつながるため、タクシー運転手にとって非常にありがたいお客様だということです。

タクシーチケット利用のお客様が多いという条件を持った東洋交通は、ドライバーにとって非常に稼ぎやすいタクシー会社と言えるでしょう。

月間平均24万回以上の無線配車実績がある

無線配車も、安定的に売上を上げるためには強い味方です。日本交通グループは、月間平均24万回以上もの無線配車実績があります。グループ会社である東洋交通も、その恩恵を受けることができるのです。

タクシーの営業スタイルは、大きくは「流し」と「無線配車」に分けられます。

「流し」とは、お客様のいそうな場所でタクシーを走らせたり待機したりして、積極的にお客様を探しにいく営業スタイルです。一般企業の営業マンで言うところの「飛び込み営業」や「アポ取り」のような感じです。

対する「無線配車」というのは、お客様からの問い合わせや予約を受けて、お迎えに上がるという方法です。お客様の方から問い合わせてくれるので、流しよりも効率よく売上を上げることができます。

タクシーの売上構成は以下のようになります。

無線配車回数が少ないタクシー会社の場合には、必然的に流しの売上を増やす必要がありますが、人気のエリアはライバルも多く、お客様を捕まえるのは難しくなってしまいます。限られた時間の中で、お客様を乗せているよりも探す方に時間を割くと、どうしても売上は安定しづらいです。

東洋交通のように無線配車が強いと、安定的に売上が上げやすいといえますね。

タクシーアプリを導入している

東洋交通は、タクシーアプリ「GO（ゴー）」に対応しています。

タクシー運転手にとってタクシーアプリのメリットは、無線配車での売上アップが期待できることです。

従来タクシーの予約をしたいお客様は、タクシー会社の配車係に直接電話していました。どこでも気軽にタクシーが呼べる配車アプリの登場で、タクシーの利用客拡大が期待されています。

今後は配車アプリの利用も加速し、対応しているタクシー会社で働くドライバーも稼ぎやすくなるはずです。

「GO」というタクシーアプリは、日本交通グループのシステム部門である日交データサービスが開発し、2011年に日本初の配車アプリとしてリリースされた「日本交通タクシー配車」がルーツです。それが「JapanTaxi」となり、DeNAの「MOV」と統合して今に至ります。

「GO」の筆頭株主は日本交通であり、代表取締役会長の川鍋一郎さんは、東洋交通と日本交通の社長でもあります。

東洋交通の勤務地

東洋交通は、都心部へのアクセスも良いエリアに営業所を構えています。

東洋交通が営業所を構える浮間は、飲み屋街でもお馴染みの赤羽エリアであり、さらにベッドタウンとして人気の埼玉県川口市にも近いという絶妙な場所に位置します。

昼は都心部をメインに稼ぎ、営業所に帰るタイミングで飲み客を乗せるといった、地の利を活かした稼ぎ方も期待できそうですね。

※同じ敷地内に日本交通の赤羽営業所がありますが、会社組織としては別々です。

東洋交通の勤務形態

東洋交通の勤務形態は、隔日勤務が基本です。

隔日勤務とは、タクシー業界では一般的な勤務形態で、一勤務の拘束時間が20時間程度と長いですが、働いた翌日が「明け番」という休みになります。

東洋交通では、実働が14時間40分です。拘束時間が長いため、休憩もしっかりと3時間程度は取らなければなりません。

東洋交通では月間の出勤数12日が基本で、大型連休がある月は11日出勤になります。

1ヶ月のシフトの例

月	火	水	木	金	土	日
１　休	２　出	３　明	４　出	５　明	６　出	７　明
８　休	９　出	10　明	11　出	12　明	13　休	14　休
15　出	16　明	17　出	18　明	19　出	20　公	21　休
22　出	23　明	24　出	25　明	26　出	27　明	28　休
29　休	30　出	31　明

東洋交通ではフレックスタイム制を採用しており、出勤時間を下記の時間帯で選ぶことができます。

例えば、早番の７時に出勤した人の1日の流れは次のような感じですね。

７時	会社に出社。
７時半	日常点検や点呼を終えたのち、タクシーで出庫する。
７時半～12時	午前中の営業を行う。メインの客層は通勤客や病院への通院客など。
12時～13時	休憩で昼食をとる。
13時～17時	午後の営業を行う。メインの客層は都心部のビジネスマンなど
17時～18時	休憩で夕食をとる。
18時～21時	営業を行う。
21時～22時	休憩。これからの夜間勤務にそなえて仮眠をとる。
22時～翌０時	割増料金になって、終電を逃した乗客がみこめるため、営業チャンス大。
０時～１時	会社に戻って、洗車と納金をすませて退勤。大展望風呂で疲れを癒し帰宅。

タクシー運転手の隔日勤務についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

東洋交通の給与体系

東洋交通の給与体系は、基本給に歩合給が組み合わされた一部歩合制です。

基本給があることで最低限の給料が保証されます。それに加えて、売上を頑張ればその分が歩合給として上乗せされます。

タクシー会社によっては、歩合給のみの完全歩合制を採用している場合がありますが、一部歩合制のほうが最低額が保証されているので安心して働けるでしょう。

基本給19万5580円＋歩合給＋諸手当＋交通費(会社の規定による)

入社後１年間は、35万円の給料が保証されます。

研修期間中は日給１万円支給

賞与年3回(4・8・12月)

東洋交通の採用ページでは、一年目のドライバーの月収例として38万円。年収例として481万円と公開されています。

東洋交通の福利厚生

東洋交通で働くメリットとは？

研修制度が充実していて、未経験者でも安心して働ける

東洋交通では1ヶ月におよぶ研修制度があり、未経験者でも丁寧に教えてもらえます。

接客方法や安全、地理、法令などにかんする研修が一日ずつ行われているようです。

東洋交通の研修の流れ

タクシーセンター講習 地理の講習後に試験あり、その後運転者登録	約３日間
外部講習(NASVA) (財)自動車事故対策機構(NASVA)による、事故対策の適性診断	１日間
二種免許取得 幾つかある教習所から、通いやすい教習所が選べる	約８日間
会社の研修 会社の教官により、各科目の研修
先輩(班長)ドライバーによる教習 ひとり乗りデビュー前の、最終確認

東洋交通では、研修全体が約１ヶ月あり、会社の研修と先輩ドライバーによる確認教習あわせて、18日間程度と想定されます。

１年間、月給35万円(年収420万円)の給与保証がある

東洋交通では入社後１年間、35万円の給与保証がありますが、ここまでの金額を保証しているタクシー会社はあまりありません。

この１年間でタクシー営業のノウハウを身につけられると、その後も安定して稼ぐことができるでしょう。

ゆとりあるシフトで働ける

東洋交通は、日本交通グループのなかでも特にゆとりに力を入れているタクシー会社です。
東洋交通で働いている方からも、家族との時間を大切にしながら働けていると評判ですね。

日曜日が休めるタクシー会社は非常にめずらしいです。東洋交通では年３回の大型連休もあり、家族と旅行にいくなど充実した時間が使えそうですね。

出勤時間が選べるため、自分のライフスタイルに合わせた勤務が可能になっています。

入社後に一年間の乗務スケジュールが貰えるようです。家族との旅行や趣味など先々の予定が組めます。

会社の設備が充実している

東洋交通の社屋は都内最大級。ドライバーが勤務後に疲れを癒したり、リフレッシュしたりするためのスペースが完備されています。

大展望風呂	最上階の展望風呂で、温泉ホテルのように豪華
カフェテラス	飲食したり、社員同士の憩いの場
図書室	完全無料で自由に使えます。ビジネス本、雑誌、新聞など
フィットネスジム	マシンジムや、フィットネス機器など用意。
敷地内駐車場	500台収容できる立体駐車場。マイカー通勤OK
女性専用設備	女性専用更衣室

東洋交通で働いている人の評判

日本交通のグループ会社である東洋交通は、大手グループであることの恩恵を受けていそうですね。

東洋交通で実際に働いている人は、どのように感じているのでしょうか？

東洋交通で働いている人の評判についてまとめてみました。

仕事のやりがいについての評判

働きやすさについての評判

福利厚生についての評判

稼ぎやすさについての評判

東洋交通に向いている人

まとめ：東洋交通に応募してみよう

東洋交通は、タクシー業界最大手の日本交通グループです。

都内30ヶ所の専用乗り場や、全国約10,000社と法人チケット契約している他、無線配車が多いことは、日本交通グループであることの最大の強みです。

タクシー業界未経験のかたでも、安心して稼げる環境が整っているとの評判。

加えて、東洋交通では、従業員がゆとりを持って働けるように、独自の勤務制度を取り入れています。

将来的にタクシー運転手としてステップアップしたい方や、個人タクシーを目指している方には、仕事のやりがいが感じられる職場環境があります。

入社後１年間、月35万円の給与保証があるタクシー会社はなかなかありません。

興味がある方は、タクシー業界専門の転職エージェントに相談してみましょう。条件の良い求人は非公開になっている場合も多いので、電話面談で聞いてみるのがおすすめです。

ドライバーズワークは業界に精通したアドバイザーが在籍していますので、もしも希望の会社が見つからない場合にも、条件が近い求人情報を見つけてくれるはずです。

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タクシー転職に関する全般的なノウハウについては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせて読んでみてください。