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タクシーで実際に行われている防犯対策とは?現役のタクシー運転手が解説。

タクシー業界に興味がある人タクシードライバーへの転職を考えているけど、危険なイメージがあって不安。
実際に防犯対策はどんなことをやっているの?
上記のようなお悩みを解決していきます。
私自身、異業種からタクシーに転職して6年以上経ちますが、転職前は「密室で乗客と2人きりになる仕事」という点に不安を感じていた部分もあります。実際に働いてみると、会社側の設備面での対策もしっかりしており、入社時の研修でもドライバー自身の防犯行動を丁寧に教えてもらいました。
タクシー会社では、GPS・防犯カメラ・緊急信号システムなど複数の設備を組み合わせて安全を守っています。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査(令和7年3月現在)によると、防犯カメラの設置率は全国90.7%に達しており、ほとんどのタクシーに搭載されています。
一方で、警察庁の統計によると、令和6年のタクシー強盗の認知件数は78件で、検挙率は105.1%と非常に高くなっています。設備と自分自身の防犯行動を組み合わせることで、リスクを大きく下げることができます。
この記事では、タクシードライバー歴6年の現役ドライバーが、タクシーで実際に行われている防犯対策と、ドライバー自身でできる防犯行動について解説します。
- タクシー会社が実施している防犯設備の普及状況(最新データ)
- タクシー運転手が犯罪に遭う実際の頻度(警察庁データ)
- ドライバー自身ができる防犯行動5つ(現役ドライバーの実体験)
ブログの筆者について


防犯対策がしっかりしたタクシー会社を選ぶことが、安全に長く働き続けるための第一歩です。自分で求人を探すと設備や管理体制が見えにくいため、タクシー業界専門の転職エージェントに相談するのが近道です。
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タクシー会社で実際に行われている防犯対策とは?
タクシー運転手が犯罪に巻き込まれるケースがマスコミで報道されることから、防犯対策の必要性が認識されています。実際のタクシー会社では、複数の防犯設備を組み合わせて運転手の安全を守っています。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査(令和7年3月31日現在)によると、防犯カメラは全国90.7%のタクシーに設置されており、設備の普及は着実に進んでいます。具体的な対策を見ていきましょう。
会社がタクシーの現在地をGPSで把握している
ほとんどのタクシー会社は車両にGPSを装着し、事務所内のモニターで現在地を管理職が監視しています。同じ場所で長時間停止していることが検知されると、必要に応じて最寄りの車両を応援に向かわせたり、警察への通報指示ができます。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査では、GPS連動の緊急通報装置は全国75.0%のタクシーに設置されています(令和7年3月31日現在)。
防犯ボードの設置
多くのタクシーに、運転席と後部座席の間に防犯ボード(仕切り)が設置されています。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査では、防犯仕切板の設置率は全国73.8%(令和7年3月31日現在)です。ただし完全に分離するものではなく、全ての防犯効果を期待することは難しいとされています。
防犯カメラで車内の映像を記録する
防犯カメラにより車内の映像と音声が記録されることが多いです。「車内録画中」の表示により犯罪抑止効果が高まり、記録映像は事件の証拠として活用されます。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査では、防犯カメラの設置率は全国90.7%(令和7年3月31日現在)と、4つの防犯設備の中で最も普及しています。
緊急信号システム
身の危険を感じたときに運転手がスイッチを入れると、屋根上の行灯が赤く光り周囲に知らせるとともに、司令室に信号が流れます。最寄りの同社のタクシーが応援に向かいます。全国ハイヤー・タクシー連合会の調査では、車外防犯灯(緊急通報と連動して点灯する設備)の設置率は全国88.5%(令和7年3月31日現在)で、東京では調査対象全台に設置されています。
参考:全国ハイヤー・タクシー連合会「タクシーの防犯設備設置状況(令和7年3月31日現在)」
タクシー運転手は犯罪にあうことが多い?
タクシードライバーというと危険なイメージを持つ方も多いかもしれません。警察庁の統計では、令和6年のタクシー強盗の認知件数は78件(令和5年比+22件)で、検挙率は105.1%と極めて高くなっています。タクシー強盗の検挙率が100%を超えているのは、前年の未解決分も含めて検挙が進んでいるためで、発生した場合はほぼ確実に逮捕されています。
私の6年間の経験では、暴言や暴力に遭ったのは2回程度にとどまっています。同じ会社の運転手の犯罪被害報告も「年に数回」程度とのことで、一般の認識より実際の発生率は低いと感じています。ただし密室環境での業務であることから、日頃から防犯意識を持って乗務することが大切です。
タクシードライバーの仕事の実態が気になる方は、以下の記事で現役ドライバーの正直な感想をまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。
ドライバー自身ができる防犯行動とは?
タクシー会社の設備に頼るだけでなく、ドライバー自身が日頃から意識できる防犯行動を身につけることが重要です。私が6年間の乗務で実践してきた5つの防犯行動を、入社時の研修で教わった内容もふまえて紹介します。
乗車時に相手の目をみながら挨拶する
お客さま乗車時に、相手の目を見ながら笑顔で挨拶する。これは入社時の研修所で教わったことですが、6年経ったいまでも実践しています。
タクシー運転手は前を向いていることが多く、お客さまの方を向く機会が少ない職業です。接客のきほんは「お客さまに正体すること」(骨盤を相手の方に向けること)。運転中は危険ですが、少なくとも以下のタイミングでは意識して向き直るようにしています。
- お客さまが乗車されるとき
- お客さまが降車される前
防犯対策の観点では、とくにお客さまが乗車されるときに正体しながら相手の目を見ることが大切です。相手の目を見ることで「この運転手には隙がない」と思わせ、犯罪にあうことを回避できる可能性があります。
休憩で車を離れるときはお金や貴重品を持ち出す
トイレ休憩や食事休憩など車を離れるときは、お金や貴重品を持ち、カギをかけてから離れましょう。このことも、入社時の研修所で教わりました。
飲食店で食事をとるときは、できるだけ車を停める位置は食事している席から見える場所が理想です。駐車場の奥など周りから見えにくいポイントは、車上荒らしに狙われやすいため注意が必要です。
「少しだけなら大丈夫」と思うかもしれませんが、そのちょっとの隙が狙われることもあります。車を離れるときは、カギをかける・貴重品を持ち出す・停める場所にも気を配る、この3点をセットで習慣にしておきましょう。
営業エリアを考える
タクシー運転手を何ヶ月か続けていると、乗客とのトラブルが多そうな場所が分かってくることが多いと思います。運転手の間で話題にあがったり、一人デビュー前の同乗研修で先輩が教えてくれることもあるでしょう。
犯罪にあうリスクを下げ、自分の身を守るためには、そのような場所をなるべく流さないようにする、あるいは流す際は応接に特に気を付けることが大切です。無線配車が入ると、トラブルが多い場所と分かっていても進行しなければならないこともありますが、普段から治安やお客さまの傾向にアンテナを立てておくだけでも、むやみにトラブルや犯罪にあうリスクを下げやすくなります。
とはいえ、売上をあげるためには、どんな場所でも貪欲に営業チャンスを逃さない姿勢も必要です。営業チャンスを逃さない姿勢と、トラブルを回避する行動のバランスを取ることが大切です。
トラブルになりそうだと感じたら、こじれる前に会社に相談する
お客さまとの接客トラブルなどがエスカレートして、相手が怒りだして最終的に恐喝や暴行にいたるケースがあります。雲行きが怪しくなってきたときや、自分では対応しかねる事態になってしまったら、こじれる前に会社に相談することで、話が大きくなることを防げるかもしれません。
会社に苦情をあげられたくない、自分一人で解決したいという気持ちが強すぎると、結果として悪化させてしまうケースがあります。自分では対応しきれない、第三者が入ったほうが早期に決着しそうだと感じたときは、お客さまに「すみませんが私自身では対応しかねるため、上司に相談させてください」とお伝えしてから会社に連絡したほうがよいかもしれません。
その場の状況によりケースバイケースではありますが、会社に相談することで、管理職がお客さまと話して諫めてくれたり、警察に通報する指示を出してくれることもあります。この選択肢を頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
身の危険を感じたら車を離れる
身の危険を感じたら、貴重品と車のカギを持ってその場から離れること。私が働いているタクシー会社では、このことが推奨されています。
タクシー運転手が犯罪にあうと、最終的にはケガをしたり命を失うリスクさえあります。身の危険を感じたときに車を離れ、危険を回避することが最優先です。
場合によっては、貴重品や車のカギを持ち出す余裕がないかもしれません。そのときは、とにかく車を離れること。自分自身の命を守ることを最優先にしましょう。
防犯意識の高い職場環境でタクシードライバーを続けていくには、転職先選びが重要です。求人票だけでは会社の安全管理体制や雰囲気は分かりにくいため、転職エージェントへの相談が最も確実です。転職を成功させるポイントは以下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
タクシー会社のGPS監視・防犯ボード・防犯カメラ・緊急信号システムなど複合的な対策と、運転手自身の防犯意識があわさることで初めて効果が生まれます。防犯対策ではタクシー会社とドライバーが一体となることが重要です。
警察庁の統計でも示されているとおり、タクシー強盗はゼロではありません。しかし検挙率が100%を超えるほど高く、会社の設備と日頃の防犯行動を組み合わせれば、リスクを大きく下げることができます。日頃から防犯意識を高めておくことが、安全で長く続けられるタクシードライバー生活につながります。
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