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タクシーで実際に行われている防犯対策とは?現役のタクシー運転手が解説。
タクシーって、防犯対策は行われているのかな?
実際にタクシーで行われている防犯対策を知りたい。
ブログの筆者について
この記事を書いているわたしは、タクシー運転手になって6年目の現役ドライバーです。
わたし自身もタクシー運転手に転職する前、タクシー運転手が犯罪に巻き込まれるリスクについて心配していました。
この記事では、わたしの実体験を踏まえて、実際にタクシーで行われている防犯について解説していきます。
この記事を読むと分かること
- 実際にタクシーで行われている防犯対策が分かる。
- 犯罪に巻き込まれるリスクを下げるために、ドライバー自身ができることが分かる。
タクシー会社で実際に行われている防犯対策とは?
タクシー運転手が犯罪に巻き込まれるケースが、よくマスコミなどによって報道されています。
タクシー運転手への転職を考える人にとって心配の種のひとつが、犯罪にあうリスクでしょう。
これから、実際にタクシー会社で行われている防犯対策について解説していきます。
- 会社が、タクシーの現在地をGPSで把握している
- 防犯ボードの設置
- 防犯カメラで車内の映像を記録する
- 緊急信号システム
会社が、タクシーの現在地をGPSで把握している
最近では、タクシーにGPSを装着し、車両の現在地を把握しているタクシー会社がほとんど。
タクシー会社の事務所内には、車両の現在地を映しだすモニターがあって、管理職によって見守られています。
タクシーが、同じ場所で長い時間止まり続けていると、何かトラブルになっているのではないかと気づくことができる。
何かあったときに、直接管理職が助けにくることは難しいと思いますが、GPSで車両位置を把握していると、同じ会社の最寄りの車両を応援に向かわせることや、最寄りの警察署へ行かせる指示ができます。
タクシー運転手にとっては、会社が車両位置を把握していると分かっているだけで安心感がありますね。
余談ですが、わたしのタクシー会社の仲間で夜勤で眠くなり車を停めて何時も仮眠していたら、管理職が心配になってそのタクシー運転手に電話をかけた、という話しをいぜん聞いたことがあります。
このように管理職は、会社のドライバーが順調に仕事できているかをモニターを見ながら気にかけていることが多いようですね。
防犯ボードの設置
多くのタクシーには、運転席に防犯ボードが設置されています。
防犯ボードの形はタクシー会社によって異なりますが、主に運転席と後部座席に仕切りの役割をはたすものです。
ただ、日本の防犯ボードは、前の座席と後部座席を完全に分離するものではなく、何処かしら隙間があるため、後部座席から運転手に手を回そうと思えば回せるものが多い。
わたし自身の感想としては、何もないよりはいいが、防犯ボードだけではそこまでの安心を感じることはない、というのが本音です。
もちろん、防犯ボードがあることによって、後部座席から後ろに移りにくいことや、犯罪を踏みとどまらせるといった一定の効果はあるでしょう。
防犯カメラで車内の映像を記録する
防犯カメラは、タクシーの防犯対策として広く知られているものの一つです。
ニュースなどで、タクシー運転手への暴行の瞬間の映像など、見たことがある人は多いのではないでしょうか。
防犯カメラによって、車内の映像や音声が記録されているケースが多いと思います。
防犯カメラが設置されていると、犯行を思いどとまらせる効果が期待できますが、「車内録画中」というようなサインを車内で掲示しておくことで、より犯罪抑止の効果が高まるでしょう。
録画された映像や音声は、事件の証拠として使われることもあります。
緊急信号システム
タクシーの緊急信号システムは、タクシー運転手が身の危険を感じたときに、周囲や会社に知らせるためのシステムです。
あまり知られていないかもしれませんが、タクシー会社によっては、この緊急信号システムを取り入れていることがあります。
わたしが働いているタクシー会社では、緊急信号システムを取り入れていますが、緊急信号のスイッチを入れると、屋根上の行灯が赤く光って周囲に危険を知らせるとともに、会社の司令室に信号が流れるように。
緊急信号を受け取った司令室は、最寄りの同じ会社のタクシーを応援に向かわせます。
緊急信号システムがあると、タクシーに乗務するうえで安心感がありますが、同じ会社のタクシーが近くにいないと応援に駆けつけることが難しくなるといった弱点も…。
ここまででご紹介したタクシーの防犯対策は、単体では弱点もあるため、いくつかの防犯対策を組み合わせ、総合的に対策していくことが求められます。
タクシー運転手は、犯罪にあうことが多い?
タクシー運転手は、犯罪にあうことが多いのでしょうか?
ニュースなどでタクシー運転手が犯罪にあっている映像を見たことがある人は多いと思います。
タクシー運転手といえば、犯罪のリスクを連想する人が多いかもしれません。
わたし自身も、お客さまから「タクシー運転手はお客さんと密室で大丈夫?」など言われた経験が何度もあります。
わたし自身の経験でいうと、これまでタクシー運転手を5年以上やってきて、暴言を吐かれイスを蹴られた経験が、2回くらいありますが、それ以外はありません。多いと思うか、少ないと思うかは、人によるとは思いますが…。
同じタクシー会社の周りのドライバーが犯罪にあったと聞くことも、年に数回で、乗り逃げにあったドライバーがいました。
わたくし個人的には、一般の方が思ってらっしゃるほどは、タクシー運転手が犯罪に巻き込まれるケースは少ないと感じています。
とはいえ、地域によって発生率などは異なりますし、人によっても犯罪にあった経験がさまざまです。
タクシー会社がさまざまな防犯対策を行なっていたとしても、タクシーは密室空間でお客さまに対応するのは、ドライバー自身。油断はできません。
できるだけ犯罪に合わないように、ドライバー自身が防犯意識をもって対策することも大切です。
ドライバー自身ができる、防犯行動とは?
防犯のためにタクシー会社がさまざまな対策をしていることは多いですが、ドライバー自身も犯罪を避けるための対策を行うことが必要です。
これからご紹介する防犯対策は、新人研修で教わったことや、わたし自身がふだん乗務しているときに行っていることなので、参考にしてみてください。
ちなみに、わたしはタクシー運転手になってこれまでの約5年間で、お客さまから苦情を受けたことは一度もありません。防犯対策としても有効ですが、タクシー運転手を続けていくうえで基本的な部分でもあると思います。
- 乗車時に相手の目をみながら挨拶する
- 休憩で車を離れるときは、お金や貴重品を置いたままにしない
- 営業エリアを考える
- トラブルになりそうだと感じたら、こじれる前に会社に相談する
- 身の危険を感じたら車を離れる
乗車時に相手の目をみながら挨拶する
お客さま乗車時に、相手の目をみながら、笑顔で挨拶する。
これは、新人のときに会社の研修所で教わったことですが、いまでも実践しています。
タクシー運転手は、あたりまえですが前を向いていることが多く、お客さまの方を向く機会が少ない職業です。
人によっては、お客さまの方を向かず前をみたまま、が癖になっている運転手も目にします。
接客のきほんは、お客さまに正体すること(骨盤を相手の方に向けること)。
運転中にお客さまに生体すると危険ですが、いくつかの正体するタイミングを押さえることが必要ですね。
- お客さまが乗車されるとき
- お客さまが降車される前
防犯対策の観点では、とくにお客さまが乗車されるときに正体しながら相手の目を見ることが大切です。
相手の目を見ることで、「この運転手には隙がない」と思わせ、犯罪にあうことを回避できる可能性があります。
休憩で車を離れるときは、お金や貴重品を置いたままにしない
トイレ休憩や食事休憩など車を離れるときは、車内にお金や貴重品を持ち、カギをかけてから離れましょう。
飲食店にはいって食事をとるときは、できるだけ車を停める位置は、食事している席から見える場所が理想です。
このことも、わたしが新人のころ会社の研修所で教わりました。
駐車場の置など周りから見えにくいポイントは、車上荒らしに狙われやすいため、注意が必要。
トイレ休憩で少しだけなら大丈夫だと思うかもしれませんが、そのちょっとの隙が狙われることもあります。
くれぐれも、車を離れるときは、カギをかける、お金や貴重品を置いたままにしない、停める場所にも気を配るようにしましょう。
営業エリアを考える
タクシー運転手を何ヶ月か続けていると、乗客とのトラブルが多そうな場所が分かってくることが多いと思います。
運転手のあいだで話題にあがったり、もしかしたら一人デビュー前の同乗研修で先輩が教えてくれることがあるかもしれません。
この考えかたはあくまでも、わたしの個人的な考えかたですが、犯罪にあうリスクを下げる、乗客とのトラブルを避け自分の身をまもるためには、このような場所をなるべく流さないようにする、流す際には対応をとくに気を付けることが大切です。
とはいえ、売上げをあげるためには、どんな場所でも貪欲に営業チャンスを逃さない姿勢が必要。
無線配車が入ると、トラブルが多い場所と分かっていても進行しなければならないこともあります。
ですが、普段から治安やお客さまの傾向にアンテナをたてておくだけでも、むやみにトラブルや犯罪にあうことが避やすくなるでしょう。
営業チャンスを逃さない姿勢と、トラブルを回避する行動とバランスが大切です。
トラブルになりそうだと感じたら、こじれる前に会社に相談する
お客さまとの接客トラブルなどがエスカレートして、相手が怒りだして最終的に恐喝や暴行にいたるケースがあります。
雲行きが怪しくなってきたときや、自分では対応しかねる事態になってしまったら、こじれる前に会社に相談することで、話が大きくなることを防げるかもしれません。
会社に苦情をあげられたくない、自分一人で解決したいという気持ちが強すぎると、結果として悪化させてしまうケースがあります。
自分では対応しきれない、第三者が入ったほうが早期に決着しそうだと感じたときは、お客さまには「すみませんがわたし自身では対応(または判断)しかねるため、上司に相談させてください」とお伝えして、会社に連絡したほうがよいかもしれません。
このような判断については、その場の状況にもよりケースバイケースではありますが、会社に相談する方法もあることは頭の片隅に入れておくとよいかと。
会社に電話しても、現場で対応してほしいと言われた経験もわたし自身ありますが…。
場合によっては、管理職がお客さまをお話しをして諫めくれたり、警察に通報する指示を出してくれることもあります。
身の危険を感じたら車を離れる
身の危険を感じたら、貴重品と車のカギをもってその場から離れること。
わたしが働いているタクシー会社ではこのことが推奨されています。
タクシー運転手が犯罪にあうと最終的にはケガをしたり命を失うリスクさえあります。
身の危険が感じたときに車を離れ、危険を回避することが大切です。
場合によっては貴重品や車のカギを持ってでる余裕がないかもしれません。
そのときは、とにかく車を離れる。自分自身の命を守ることを優先させましょう。
まとめ
タクシー運転手は、密室でお客さまと対応する仕事です。
わたし自身がこれまで約5年間タクシー運転手として働いてきたなかで、犯罪(恐喝や暴行)にあった経験は2回くらい。
もしかすると世間の一般のかたが思うほどは、犯罪にあうケースは少ないかもしれませんが、ニュースなどでは重大な犯罪にタクシー運転手が巻き込まれたケースが報道されており、けっして油断はできません。
タクシー会社は、さまざまな防犯対策を組み合わせて、タクシー運転手が犯罪にあうリスクを下げようとしています。
- 会社が、タクシーの現在地をGPSで把握している
- 防犯ボードの設置
- 防犯カメラで車内の映像を記録する
- 緊急信号システム
タクシー会社が防犯対策おこなっているのはいえ、ドライバー自身が防犯意識を持っていないと不十分だと思います。
わたし自身が、ふだんの乗務で行っている防犯対策はつぎのようなことです。
- 乗車時に相手の目をみながら挨拶する
- 休憩で車を離れるときは、お金や貴重品を置いたままにしない
- 営業エリアを考える
- トラブルになりそうだと感じたら、こじれる前に会社に相談する
- 身の危険を感じたら車を離れる
防犯対策では、タクシー会社とドライバーが一体となってこそ効果があると思います。
最後までこの記事を読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んでいただき、タクシー運転手の仕事をやってみたいと思われたかたには、別の記事でタクシー転職を成功させるために知っておきたいことについて解説しています↓