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タクシードライバーの「時給」はいくら?歩合制を時給換算してみたら見えたサラリーマンとの差|現役ドライバーが解説

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タクシー業界に興味がある人

タクシードライバーの時給ってどれくらいなんだろう。
歩合制って言われても、結局サラリーマンと比べてどっちが効率よく稼げるのか知りたい。

上記のようなお悩みを解決していきます。

私自身、サラリーマンから名古屋でタクシー運転手に転職して6年以上経ちますが、転職前に一番気になっていたのは「結局、時間あたりでいくら稼げる仕事なのか?」ということでした。タクシーは歩合制と聞いて、なんとなく不安だったのを覚えています。

結論から言うと、タクシードライバーの給料は基本的に歩合制なので、「時給」という概念そのものがありません。それでも、実際に走った時間で年収を割り算して時給換算してみると、現役ドライバーの目から見ても意外な事実が見えてきます。

全国ハイヤー・タクシー連合会の最新統計をもとに時給を計算すると、全国平均で時給1,800円台、全産業平均と比べると一見500円ほど低いのが事実です。「やっぱりタクシーは時給で見ると割に合わないのか…」と思いたくなりますが、ここに一つ大きな見落としがあります。

それは、「タクシードライバーにはサービス残業がない」「仕事を家に持ち帰れない」という、ホワイトカラーには絶対にない時間効率上のメリットです。これを加味すると、実は一般的な会社員より時間効率良く働ける場合もあるというのが、6年現場で走ってきた私の実感です。

この記事では、名古屋でタクシードライバー歴6年の現役ドライバーが、公式統計データから時給を計算したうえで、「サービス残業ナシ」を加味した本当の時間効率、アルバイト時給制ドライバーの相場、そして最終的に時給を引き上げるための現実的な方法までを解説します。

この記事を読むとわかること
  • そもそもタクシードライバーに「時給」という概念があるのか
  • 公式統計から計算したタクシードライバーの平均時給
  • 「サービス残業ナシ」を加味した本当の時間効率の比較
  • アルバイト時給制でタクシーをやる場合の相場感
  • 時給を引き上げる現実的な方法と、最初の会社選びの重要性

ブログの筆者について

トモ

  • このブログの管理人(現役ドライバー)
  • タクシー運転手歴6年
  • 無事故4年以上
  • 運行管理資格保持(内勤1年経験)

Twitterアカウント(@shota_thanks)

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そもそもタクシードライバーに「時給」という概念はあるのか

「タクシードライバーの時給はいくら?」と気にする方が多いですが、現役ドライバーの立場から言うと、この問いには少しズレがあります。タクシードライバーの給料は基本的に歩合制で、そもそも「時給」という考え方で給料が支払われていないからです。

タクシードライバーの給料は時給ではなく「歩合制」

タクシードライバーの給料は、その日の売上(営収)に対して一定割合を受け取る「歩合制」が基本です。完全歩合制の会社もあれば、固定給+歩合給の組み合わせ(一部歩合制)の会社もありますが、いずれも「何時間働いたか」よりも「いくら売り上げたか」で給料が決まる仕組みになっています。

つまり、同じ8時間働いても、売上が3万円のドライバーと7万円のドライバーでは、給料が倍以上違ってくるのがタクシー業界です。これは時給制のアルバイトでは絶対に起こらない現象で、歩合制ならではの特徴です。

それでも時給換算する意味は「他職業との時間効率比較」

では時給を計算する意味はないのかというと、そんなことはありません。「時間あたりでどれくらい稼げる仕事か」を他の職業と比較するには、時給換算するのが一番分かりやすいからです。

そこで以下では、公式統計データを使って、タクシードライバーと一般会社員の時給を実際に計算してみます。あくまで「目安」として参考にしてください。

統計データで見るタクシードライバーの平均時給

では、公式の統計データから実際の時給を計算してみます。ここで使うのは、全国ハイヤー・タクシー連合会が毎年発表している「タクシー運転者賃金・労働時間の現況」(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとに集計)です。

全国平均:タクシードライバーの時給は約1,847円

全国ハイヤー・タクシー連合会の発表によれば、令和5年のタクシー運転者の全国平均は次の通りです。

  • 月間労働時間:189時間(年間 2,268時間)
  • 年間推計額(賞与込み年収):418万9,900円
  • 時給換算:4,189,900円 ÷ 2,268時間 ≒ 約1,847円

同じ統計の全産業労働者(一般会社員の平均)と比較すると、こうなります。

  • 月間労働時間:178時間(年間 2,136時間)
  • 年間推計額:506万9,400円
  • 時給換算:5,069,400円 ÷ 2,136時間 ≒ 約2,373円

単純な時給比較では、タクシードライバーは全産業平均より時給で約500円ほど低いことになります。「やっぱりタクシーは時給で見ると割に合わない」と感じる方が多いのもこの数字を見てのことでしょう。

地域差は大きく、東京・大阪は時給も高い

同じ統計から地域別に時給換算すると、地域差がはっきり見えてきます。

  • 東京:年収585万9,800円・月203時間 → 時給 約2,405円
  • 大阪:年収486万9,500円・月176時間 → 時給 約2,306円
  • 神奈川:年収424万9,900円・月181時間 → 時給 約1,956円
  • 愛知:年収358万8,500円・月203時間 → 時給 約1,473円
  • 福岡:年収359万0,600円・月184時間 → 時給 約1,626円

私が走っている名古屋(愛知)は、時給で見ると約1,473円。これは正直、全国平均より低い数字です。一方で東京は時給約2,405円とかなり高水準で、ここでも「働くエリアによって時給が大きく違う」というタクシー業界の特徴がはっきり出ています。

参考:令和5年 タクシー運転者賃金・労働時間の現況(一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会)

タクシードライバーの平均年収や歩合制については以下の記事で解説しているのでご覧ください。

「サービス残業ナシ」を加味すると時間効率は悪くない

ここからが、現役ドライバーとして一番伝えたい話です。先ほどの「タクシーは時給500円ほど低い」という数字には、実は大きな前提の見落としがあります。それは、全産業労働者の月間労働時間178時間には『サービス残業(無給労働)』が含まれていないという点です。

タクシードライバーには「サービス残業」という概念すらない

タクシードライバーの給料は時給ではなく歩合給なので、そもそも「サービス残業」という発想自体が業界に存在しません。1人で車を走らせる仕事なので、勤務時間外にタダで上司の仕事を手伝うこともなければ、家に資料を持ち帰って作業することも物理的にできません。

サラリーマン時代の私自身を振り返ると、平日は毎日のように「あと30分だけ…」と残業し、休日も家でメールチェックや資料作成をやっていました。タイムカード上は定時で打刻していても、実態としては毎月20〜40時間ほどはサービス残業や持ち帰り仕事に使っていた感覚があります。同じ経験をしている方は多いのではないでしょうか。

サービス残業を加味すると時給差は一気に縮まる

仮に、全産業労働者が月20時間のサービス残業をしていると仮定して、実際の労働時間で時給を再計算してみます。

  • 表記上の月間労働時間:178時間 → 実態の月間労働時間:198時間
  • 年間実労働時間:198時間×12 = 2,376時間
  • 実態時給:5,069,400円 ÷ 2,376時間 ≒ 約2,134円

この「実態時給2,134円」とタクシードライバーの「1,847円」を比較すると、差は約290円まで縮まります。さらに、サービス残業を月40時間(実労働218時間)にすると、全産業の実態時給は約1,938円まで落ちてきて、タクシードライバーとの差はわずか100円程度になります。

「持ち帰り仕事ゼロ」「精神的拘束ゼロ」も時間効率の一部

もう一つ、タクシードライバーの大きなメリットがあります。それは、勤務が終わると同時に仕事のことを完全に頭から切り離せるということです。乗務が終われば、お客様のことを思い悩むことも、明日の段取りを考え続けることもありません。

サラリーマン時代の自分は、休日も「来週の会議どうしようか」「あの案件どう進めるか」と頭の中で仕事をしていました。給料には反映されませんが、これも実質的には「労働時間」の一部だったと今は思います。この『精神的な拘束時間』までを含めると、タクシーの時間効率は会社員より明らかに上回るケースも珍しくないというのが、両方を経験した私の本音です。

つまり、表面の時給数字だけ見ると「タクシーは割に合わない」ように見えますが、本当に比較すべきは『拘束されている時間あたりの手取り』であって、それで見ればタクシーは決して悪い選択肢ではない、というのが結論です。

アルバイト雇用の場合は時給制(最低賃金以上)が適用される

正社員ドライバーの「時給」は歩合制を割り算した目安に過ぎませんが、タクシー業界には実は時給制で働くパターンも存在します。アルバイト雇用のドライバーです。

アルバイトドライバーは時給1,500〜2,000円が目安

近年は、家事や育児と両立したい主婦層や、副業でタクシーを始めたい層に向けて、アルバイト雇用のドライバーを募集する会社も増えています。私が所属する名古屋のタクシー会社にも、アルバイトの女性ドライバーが何人か在籍しており、1日5〜6時間という短時間勤務で時給換算で給料を受け取っている方もいらっしゃいます。

アルバイトドライバーの時給は、地域や会社によりますが、おおよそ時給1,500円〜2,000円程度が一つの目安になります。歩合給がつかない代わりに、売上を気にせず短時間で帰れるのが特徴です。「がっつり稼ぐ」のではなく「無理のない範囲で働きたい」方に向いた働き方ですね。

タクシードライバーのアルバイトについては、以下の記事で解説しています。

最低賃金が下回ることはない(保証給制度)

正社員ドライバーであっても、歩合給だけだと「売上が悪い月は最低賃金を下回る」のでは?と心配される方がいますが、その心配はありません。タクシー業界には「保証給」という仕組みがあって、たとえその月の売上が極端に少なかったとしても、最低賃金×労働時間以上の給料は保証されているからです。

たとえば最低賃金が時給1,000円の地域で7時間勤務した日は、その日の最低保証は7,000円。これより歩合計算で出た金額が少ない場合、差額が補填される仕組みになっています。「売上ゼロでも生活が破綻しない」のは、タクシー業界の数少ない安全装置の一つです。

時給を引き上げる現実的な方法

ここまでは「平均的なタクシードライバーの時給」の話でしたが、歩合制であるからこそ、努力次第で時給は大きく引き上げることが可能です。同じ時間働いても売上が変われば、そのまま時給に反映されます。

配車アプリを使い倒して空車時間を減らす

同じ8時間勤務でも、空車で街を流している時間が長ければ、その時間は売上ゼロです。逆に、配車アプリ(GO・Uber・DiDiなど)を使い倒して空車時間を限りなくゼロに近づけるドライバーは、同じ拘束時間で2倍の売上を出すことも珍しくありません。

名古屋の営業所で見ていても、稼いでいる先輩ドライバーは「流し」と「アプリ予約」を緻密に組み合わせて空車時間を限りなくゼロに近づけているのが共通点です。これは時給を直接引き上げる、もっとも再現性の高い方法だと感じています。

深夜・繁華街・イベントの「時給単価が高い時間」を狙う

タクシーの運賃は時間帯や状況によって大きく変わります。深夜2割増(22時〜翌5時)、繁華街の終電後、イベント終了直後などは、同じ1時間でも売上が2〜3倍跳ね上がることがあります。

つまり「ただ8時間働く」より、「単価の高い時間に集中して働く」方が、時給は確実に上がる仕組みです。家族との時間を優先したい私自身は、こうしたピーク時間に毎回張り付くスタイルは選んでいませんが、独身で体力に余裕のあるドライバーであれば、夜勤中心に組むことで時給ベースを大きく上げられます。

「歩合率」が高い会社を選ぶ

そして、時給を決定づける最大の要素が「会社選び」です。タクシードライバーの給料は、売上に対して何%が自分の取り分になるか(歩合率)で決まります。会社によって歩合率は55%〜65%と幅があり、同じ売上でも会社が違えば月10万円以上の差が出ることも珍しくありません。

これは個人の努力では絶対に変えられない部分なので、ここからは「時給を上げたいなら、最初の会社選びが最も重要」という話になっていきます。

最終的に時給を決めるのは「最初に入る会社」

ここまで時給の計算方法・サービス残業を加味した時間効率・時給を上げる工夫を見てきました。最後に、もっとも重要なポイントをお伝えします。

同じ努力でも会社が違えば時給は数百円変わる

結論から言うと、タクシードライバーの時給は、自分の頑張り以上に「最初に入る会社」で大きく左右されます。理由はシンプルで、以下の要素がすべて会社によって違うからです。

  • 歩合率:売上のうちドライバーに還元される割合(55%〜65%と会社差が大きい)
  • 配車アプリの強さ:GO・Uberなど主要アプリへの加盟と無線配車件数
  • 営業エリア:繁華街・空港便・観光ルートなど高単価が拾えるエリアを持っているか
  • 新人サポート:研修中の保証給、二種免許取得支援、配属後のフォロー
  • 有給・休日:体力勝負の仕事だからこそ、休める環境かは長期で時給に効く

同じドライバーが、歩合率55%の会社と65%の会社で同じ売上を出した場合、月間で10万円以上、年間で120万円以上の差がつきます。時給に換算すると数百円違うレベルの話で、これはどれだけ営業を頑張っても自力では取り戻せない差です。

求人票だけ見ても本当の歩合率や働きやすさは分からない

問題は、これらの情報の多くが、求人票や会社のホームページだけ見ていても表面的にしか分からないことです。歩合率の本当のところ、配車アプリの実力、新人サポートが「形だけ」になっていないか、有給が実際取れる雰囲気か──こうした生々しい情報は、業界の中の人と話さないと見えてきません。

タクシー業界専門の転職エージェントを使うのが現実解

未経験から「時給で見ても割に合うタクシー会社」に入りたい方の現実的な選択肢は、タクシー業界専門の転職エージェントに会社選びを手伝ってもらうことだと、私は考えています。自分一人で会社の中までは見えないからです。

私のおすすめはドライバーズワークです。業界に精通したアドバイザーが、歩合率・営業エリア・配車アプリの強さ・新人サポートの厚さといった、自力では拾えない情報をふまえて会社を提案してくれます。完全無料で使えるので、本気で「時給ベースでもしっかり稼げるタクシー会社」を探している方は、まず登録して相談してみるのが最短ルートです。

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まとめ:タクシードライバーの時給は「数字以上に効率がいい」

結論として、タクシードライバーの「時給」を統計から計算すると全国平均で約1,847円となり、表面上は会社員平均より低く見えます。しかし、サラリーマン時代を経験した立場から振り返ると、現実はそれほど単純ではありません。

  • タクシードライバーの全国平均時給は約1,847円(全産業平均は約2,373円)
  • ただし全産業の労働時間にはサービス残業が含まれていない
  • サービス残業や持ち帰り仕事を加味すると、時給差は一気に縮まる
  • 「精神的な拘束時間」まで含めれば、タクシーが上回るケースもある
  • 歩合制ゆえに、会社選びと努力次第で時給は数百円単位で変えられる

そして、時給を最終的に決めるのは「最初に入る会社」です。歩合率・配車アプリの強さ・営業エリアといった、自分では変えられない条件で時給は数百円単位で変わってきます。これらを自力で見極めるのは難しいので、業界専門の転職エージェントを活用するのが現実的な選択です。

タクシー業界で「時給ベースでも納得できる働き方」を実現したい方は、ドライバーズワークのような業界専門エージェントを活用して、会社選びだけは絶対に妥協しないでください。最初の一歩で、その後の時間効率が大きく変わります。

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サラリーマン時代のサービス残業まで考えると、確かにタクシーって時間効率いいかも…。

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そうなんです。時給の数字だけで判断すると見落とすポイントがいろいろある業界なんです。会社選びさえ間違えなければ、十分に納得できる時間効率で働けますよ。

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ドライバーズワーク【タクシー】
トモ
【経歴】大手アパレルからタクシードライバーへ転職。ドライバー歴6年。転職経験5回。運行管理者資格あり【発信内容】タクシー業界が気になるかたにむけて、タクシードライバーの仕事内容、待遇、体験談など、分かりやすくお伝えしていきます。
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